【告知】都市安全研公開ゼミ 3月17日、復興経営学などテーマに

 神戸大学都市安全研究センターの第231回オープンゼミナールが開催される。テーマは、「フィリピン台風被害後の母子保健」、「レジリエンスとしての復興経営学」。3月17日(土)14時から、神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室で。当日先着順に受け付け、定員60人。参加は無料。

《第231回神戸大学RCUSSオープンゼミナール》
●日時=2018年3月17日(土)14:00~17:00(開場13:30)。
●場所=神戸市役所4号館「危機管理センター」1階会議室( 神戸市中央区江戸町97-1 電話078-322-5740
[地図]
●アクセス=JR「三ノ宮」駅、阪神、阪急「神戸三宮」駅、神戸市営地下鉄「三宮」駅下車、南へ徒歩10分。
●主催=神戸大学都市安全研究センター(Kobe Univ. Research Center for Urban Safety and Security)
●共催=神戸市危機管理室、神戸市消防局。
●後援=兵庫県。
●参加申し込み=不要。先着順に受け付け。
●定員=60人。
●参加費=無料。
●案内サイト=http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp
●プログラム=
▽司会:神戸大学都市安全研究センター 北後明彦教授。
▽「フィリピン共和国タクロバンにおける台風ヨランダ後の母子保健の現状」
講師:堀口範奈さん(神戸大学大学院保健学研究科博士後期課程大学院生)
内容:2013年11月、非常に勢力の強い台風ヨランダがフィリピン共和国を横断し、その被害は死者6300人、負傷者28688人、行方不明者1062人に及んだ。被災後3年以上が経過した今日において,台風ヨランダ被災経験を持つ母子を対象に、どのような影響が残っているかを明らかにすることは、今後の減災対策を考える上で有益である。そのため、医療サービスへのアクセスやPTSDを中心とした台風ヨランダの長期的な影響、現在の災害への準備状況について半構造化インタビュー(事前に大まかな質問事項を決めておき、回答者の答えによってさらに詳細に質問する方法)を行い、結果をまとめたので報告する。
▽「レジリエンスとしての復興経営学の体系化研究-CRM(コーズ・リレイテッド・マーケティング)の活用を中心として-」
講師:馬場新一さん(神戸大学大学院経営学研究科准教授)
内容:震災発災後に、被災地や被災者の経済や生活の復興に経営学の知見を活用して支援することを研究目的としている。経営学で復興に貢献することが、復興経営学としてテーマにあげた所以である。例えば、発災直後であれば、避難所の「組織マネジメント」、支援物資の「サプライチェーンマネジメント」など、支援に役立つ研究領域が経営学にある。今回は、直接的に経済支援につながるCRM(コーズ・リレイテッド・マーケティング)に焦点を当てて研究を実施した。CRMとは、大義に関連付けて商品やサービスの販売を促進する手法である。本講演では、最初に発災直後の避難生活に経営学の領域で関われることを紹介する。その後で、CRMについて説明をして、CRMの活用事例を紹介する。本題として、震災の復興における被災者支援にCRMを活用する方策として、寄付つき商品の販売を通して支援金を創る実証実験の結果を報告する。今後の課題を提示してまとめとする。
●問い合わせ=神戸大学都市安全研究センター 電話078-803-6156

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