【3・4月号掲載】出版会 学内に設立 大学の研究成果広める

 神戸大は昨年4月、神戸大出版会を学内に設立した。学術図書・教科書・一般教養書などの刊行を通し、大学の研究成果を社会に広めることが目的。今年1月には、出版会1冊目の図書、地域づくりの基礎知識シリーズ1 「地域歴史遺産と現代社会」を刊行した。

 同大では、20~30年ほど前から出版会立ち上げの話があったが、出版不況で採算が取れないと予想されることなどの理由から実現していなかった。2014年に同大と神戸新聞が包括連携協定を締結したことをきっかけに、 出版会を立ち上げることに。その後、設立や出版にかかる費用などの調整に約3年かかって、設立された。

 出版会側から、教授たちに本の執筆を呼び掛けている。社会科学や人文科学を専門とする教授を中心に、本の出版の打診が何件か来ているという。

 同出版会の特徴について、出版会事務局の湖内夏夫さんは「神戸大の研究の場は近畿地方全体にわたり、研究の対象場所が広いのが地方大学と違うところ。神戸大の強みである経済・経営・法律の社会科学分野はもちろん、総合大学として全分野にわたって最先端のレベルの高い図書を刊行できると思う」と話した。

 3月には、同出版会2冊目となる、地域づくりの基礎知識シリーズ2「子育て支援と高齢者福祉」を発売。「地域づくりの基礎知識」シリーズの狙いは、それぞれの分野の教科書として使える図書を作ることだ。「地域づくりの基礎知識」シリーズは、第5冊まで刊行される予定。シリーズ2冊目はA5判、256ページ(予定)。2484円(税込み)。

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