2018年度の学位記授与式(卒業・修了式)が26日、ワールド記念ホール(中央区)で行われた。学部生2553人が卒業。大学院修士・博士前期課程を1164人が、専門職学位課程を63人が修了した。各学部・研究科の総代が武田廣学長から学位記を受け取った。
武田学長は式辞で、最近の世界情勢や環境問題に触れ「神戸大が唱えている学際融合、異分野融合・連携という発想はかなり以前から存在し、大学・研究機関においてさまざまな試みがなされてきた。しかし今ほどこの複眼的なアプローチが求められている時代はないと思う」と述べた。「今回が平成最後の学位記授与式となるが、新たな年号の下でもグローバルな課題に挑戦者として臨み、本学で学び、培った実力を遺憾なく発揮し、世界に貢献できる人材として活躍することを期待する。また一方で神戸市、兵庫県は若年層の人口流出が課題となっていることを頭の片隅にとどめてもらい、少し矛盾しているかもしれないが、いつの日にか地元に戻って活躍することも期待している」と結んだ。
式辞に対し、卒業生代表と修了生代表それぞれが答辞。新生活への決意を語った。
式の終わりには学歌に加え、卒業・修了する学生へ応援歌「宇宙を股に」が歌われた。神戸大交響楽団が演奏し、混声合唱団アポロン、エルデが合唱、応援団総部リーダー部がリードした。
経済学部を卒業する男子学生は大学生活で印象に残っていることとして、所属していた陸上部での活動を挙げた。「陸上部には途中入部した。既にコミュニティができている中に入ったが、周りに支えられて結果を残すことができた。目標に向かって努力する経験を得られた」と話す。「卒業後は経営コンサルタントとして働く。目の前の人の課題を解決する仕事。力をつけて、社会に貢献できる大人になりたい」と意気込んだ。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。