第45回を迎えた伝統の硬式野球神京戦。7月20日、京大吉田グラウンドには、神戸大応援団リーダーたちの声援が響くなか試合が行われ、神戸大が京大を6?2で破り5連勝を果たした。<小野花菜子、前田万亜矢、森岡聖陽>
(写真:7回表、浅妻の犠牲フライで岩岡がホームを踏んでこの回3点目をあげる 2019年7月20日午後、京大吉田グラウンドで)
ジメジメした曇り空の下、第45回硬式野球神京戦が行われた。前日の雨も上がり、グラウンド・コンディションはまずまず。予定どおり、13時に試合が始まった。
2回裏、京大が1点を先制するも、神戸大の先発・森脇が後続を抑える。その後両チームとも得点がないまま迎えた4回表。神戸大は大田がエラーで出塁後に二盗。さらに石井の内野ゴロの際に大田が二・三塁間で挟まれるものの、敵失を誘い、1-1の同点に追いつく。
しかし、6回裏、大村が2アウト後に、ソロホームランを浴び1-2と京大が勝ち越す。
7回表に試合は大きく動いた。末國と大室が作ったチャンスで、1・3塁の場面。岩岡が左中間に二塁打を放ち、2点追加。さらに浅妻の犠牲フライなどでこの回一挙4点を挙げ、5-2と逆転。
さらに8回表、先頭の石井がヒットで出塁し、その後二死三塁から大室がセンターオーバーの適時2塁打を放ち、ダメ押しの1点。京大を6-2で突き放した。
神戸大は神京戦で京大にこれで5連勝。26勝18敗1分とした。
(写真:拍手を送るバックネット裏スタンド)
立っているだけで汗がにじみ出るなか、レフト外野後方に神戸大応援団のリーダーたちと吹奏楽部、野球部員が陣取り、応援を繰り広げた。また、バックネット裏スタンドには、神戸大の関係者らが駆けつけて声援を送った。
「神京戦と応援団の活躍を観に来た。応援団(リーダー)と吹奏楽部、野球部メンバー一丸となり、とても盛り上がっていてよかった」と、経済学部1年生男子。
神戸大発達学部の教員は、「学生の告知を聞いて、気になったので来た。先制点を取られてしまったが、今後の試合の動きに期待したい」と試合展開が気になる様子。
息子さんが神戸大生という池上雄一郎さん(48歳)は、「応援団の迫力がすごく、選手にもいい影響を与えたと思う。逆転してよかった」と笑顔で語った。
(写真:インタビューを受ける浅妻主将)
試合を終えて浅妻大樹主将(工・4年)は「ここ1か月くらい(神京戦を)勝ち切る練習をつんできたから、勝ててとっても嬉しい。僕が入った時にはなかった応援団(リーダー)が今日は来てくれて、(試合中も)大きな声が聞こえてきたし、応援されて力が出た。秋リーグでも勝ち切る姿をみんなに見せたい」と優勝杯を掲げにこやかに答えた。
去年4年ぶりにリーダーとしての応援に臨み、今年は新入生団員を率いてリーダー応援に臨んだ応援団の宮脇健也団長(営・4年)は「今後はもっと多くの一般の学生が応援しに来てくれるように、応援団が中心となって盛り上げていきたいと思う」と爽やかな表情で語った。
(写真:グラウンドに響いた神戸大応援団リーダーのエール)
(写真:試合後、野球部員の敢闘をたたえエールを送る応援団)
〈第45回神京戦 試合結果〉
神戸大 000 100 410=6
京 大 010 001 000=2
※通算26勝18敗1分
【訂正とおわび】応援団が「4年ぶりに神京戦の応援」という表現がありましたが、リーダーとしての応援は去年の神京戦が4年ぶりでした。事実確認をしなかったために、宮脇団長のコメントを引用する際に表現を誤りました。また、リーダー応援が中断した時期も、応援団総部吹奏楽部の応援が続いていました。訂正するとともに、多くの方にご迷惑をおかけしたことをおわびします。(2019年7月20日23:27 編集部)
了
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