7月26日、神戸大は、2021年4月に海事科学部を改組再編して「海洋政策科学部(仮称)」を新設すると発表したと、各メディアが伝えた。「海洋ガバナンス」、「海洋基礎科学」、「海技ライセンスコース」の3領域を設置するとしている。
新しい学部は、学科は海洋政策科学科のみで、海洋政策を学ぶ「海洋ガバナンス」、環境問題や自然災害を学ぶ「海洋基礎科学」、海底の掘削などの技術的な知識を学ぶ「海洋応用科学」の3領域を設置する。船員などを目指す学生向けには「海技ライセンスコース」を設ける。
7月27日の日本経済新聞電子版は、これまでは船員や海洋関連のエンジニアの人材育成に軸足を置いてきたが、洋上風力発電や海底資源探査など新たな海洋産業にも対応できる人材や、行政機関などで海洋政策の立案に携わる人材なども幅広く育てる。と報じている。
27日の神戸新聞電子版は、入学試験は2方式に増やす。従来の理系科目中心の方式に加え、文系科目中心の方式も採り入れ、法律や経済、政治などの素養がある学生を選抜する。と伝えている。定員(200人)に変更はない。
海事科学部は、2003年10月に神戸商船大と神戸大が統合して発足。
神戸大の学部改編は、1992年10月の教養部の国際文化学部への、教育学部の発達科学部への改組、2017年の両学部の国際人間科学部への改編以来の大きな動きとなる。
(写真:2003年10月に神戸商船大と神戸大が統合して発足した海事科学部、2021年4月に新しい学部になる。)
了
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