ホームカミングデー 卒業生でキャンパスにぎわう

 神戸大を卒業したOB・OGを対象に学校に案内する、「ホームカミングデー」が、雨の上がった10月26日開催された。キャンパスにはたくさんの卒業生がつめかけ、式典では警察庁科学警察研究所所長の福永龍繁さん(1981年・医卒)による講演が行われた。午後からは各学部企画が行われ、文学部では学部創立70周年記念の企画が開催された。<森岡聖陽>


(写真:多くの卒業生が訪れた六甲台第1キャンパス 2019年10月26日午前)

 ホームカミングデーは卒業生同士の交友を深め、神戸大を支援してもらうために大学をアピールするイベントで、今年で14回目。記念式典などの全体企画のほか、学生らも協力して各学部企画などを開催し、キャンパスは幅広い年齢層でにぎわった。

 午前の記念式典は出光佐三記念六甲台講堂で行われ、NHKアナウンサーの住田功一さん(1983年・営卒)の司会で進行。武田廣学長のあいさつで始まった。
 武田学長は、2021年度に新設する構想の海洋政策科学部(仮称)や、「はやぶさ2」にかかわった理学研究科の荒川政彦教授のチームのことなど、大学のトピックスや今後の構想に言及。また来年度開設されるV(バリュー)スクールの将来性を語った。

 学友会会長の坂井信也さん(1970年・済卒)は、神戸大の名前をもっと全国に浸透させなければと力説。「箱根の山を越えないどころか、生駒の山も越えない状況ではいけない」と、苦言を呈した。

 医学部卒で警察庁科学警察研究所所長の福永龍繁さんの講演「日本の死因究明システム~神戸と監察医制度」では、監察医制度の必要性や、その制度を守るために神戸市や東京都など行政との交渉の歴史を語った。


(写真:警察庁科学警察研究所所長の福永龍繁さんの講演 六甲台講堂で)

 続くプログラムでは神戸大が発行した統合報告書の内容について、職員2人がプレゼン。革新的な価値創造人材の育成を目指し来年度設置されるVスクールをはじめ、神戸大のビジョンを解説した。
 その後神戸グローバルチャレンジプログラムに参加し、フィリピンに3週間滞在した農学部1年生の松本萌恵さんや、マレーシアに1カ月間フィールドワークで参加した海事科学部2年の森祐治さんが、プログラムの結果を報告した。

 来場した卒業生のひとり川中正登さん(法卒)は「福永さんの検察医の講演は『科捜研の女』が好きだから気になっていたけど、先生たちの頑張りが(制度を支えていることを)聞けて感心したし、勉強になった。(キャンパスも)階段の横に立派な建物(アカデミア館)が建っていて、エレベーターまでついて、様変わりしたなと思う。学生さんの発表が聞けていいことだと思ったし、これから卒業生が様々な舞台で活躍できるように人材育成に力を入れてほしい」と満足そうに語った。

 そのあとアカデミア館1階のBEL BOX食堂で行われた「ランチパーティー」には、応援団のリーダーと吹奏楽部、レイバンズチアが登場して、母校に集った先輩たちを歓迎した。


(写真:応援団のリーダーと吹奏楽部、レイバンズチアがランチパーティーを盛り上げた 2019年10月26日午後、BEL BOX食堂で)

 午後からは、各学部の企画も行われた。文学部では学部創立70周年記念の企画が開催された。
 2人の名誉教授と7人のOBの講演では、文学部のこれまでの歴史の流れを共有した。
 主催で学部長の奥村弘教授は「70年なので堅くならず、それぞれの年代の方が交流し、文学部がこの70年で何を大事にしてきたのかを確認できるような会が開けたと思う。」と会の成功を満足そうに語った。


(写真:文学部の歴史と展望について語った奥村弘・文学部長 文学部学舎で)


(写真:記念式典が行われた六甲台講堂 2019年10月26日午前)

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