震災25年のルミナリエ 今年も神戸大生が光る募金箱

 阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し、記憶を伝える「神戸ルミナリエ」が、12月6日から15日まで旧外国人居留地と東遊園地で開催された。会場では多くの学生がボランティアとして参加し、神戸大工学研究科の塚本・寺田研究室の学生らは、今年も「光る募金箱」で募金を呼び掛けた。<長谷川雅也>


(写真:ルミナリエの会場には多くの人が訪れていた。2019年12月15日18時、神戸市中央区で)

 神戸ルミナリエは阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂と、記憶を伝えようと、1995年から始まったイルミネーションの催し。例年数百万人の人が訪れている。会場では入場料金を設定しておらず、協賛金や寄付、そして会場で行われる「100円募金」を資金に運営されている。


(写真:色鮮やかに光る募金箱に子どもたちは興味津々。)

 第25回を迎えた今回の会場では、神戸大の学生も募金活動に協力した。
 神戸大工学研究科の塚本・寺田研究室はルミナリエでの募金活動を目的に、2005年から「イルミネこうべ」プロジェクトを始動。同研究室はセンサーやウェアラブル・コンピュータの技術を用いて「光る募金箱」を作成している。
 募金箱は、お金を入れるとセンサーが感知して光る仕組みになっていて、今年は無線技術を用いることで、募金箱だけでなく被っているサンタ帽も光る仕組み。

 光る募金箱は子どもを中心に大人気で、「あれやってみたい」と親にねだる子どもの姿も見られた。同研究室の青木啓晃さん(工学研究科・修士1年)は、「募金箱のアイデア出しから制作、実際に募金をするまでのプロセスを一貫してできたのが楽しかった。多くの来場者が光る募金箱を喜んでくれた」と嬉しそうに答えた。


(写真:募金箱だけでなくサンタ帽も光る仕掛けに来場者は驚いていた。)

震災を思い起こす

 神戸ルミナリエには親子連れをはじめ、中高年の人も多く訪れていた。阪神・淡路大震災を経験した人も多く、震災当時を思い起こしていた。
 三田市から来ていた40代の女性は、震災当時大学生で周りに被災した人が多かったという。子ども連れで来場していた男性は、「震災で直接被災したわけではないがルミナリエに来るとあの日を思い出す」と語った。


(写真:犠牲者鎮魂と復興の想いを乗せて、多くの来場者が募金箱の鐘を鳴らした。)

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