演劇部自由劇場は秋冬公演「冬物語」(作=シェイクスピア)を12月13~15日に六甲台第1キャンパスの出光佐三記念六甲台講堂で行った。迫力のある演技で観客を中世ヨーロッパの独特の世界観に引き込んだ。
舞台は中世ヨーロッパ。シチリア王リオンディーズは妻ハーマイオニーと親友のボヘミア王ポリクシニーズが浮気をしていると思い込み、2人への残酷な復讐(ふくしゅう)を行う。残酷な復讐劇の果てに、リオンディーズは自分の過ちに気付き、深く後悔する。愛し過ぎたがゆえに過ちを犯した王がたどった運命の話だ。
演出を務めた岩谷昌哉さん(経営・3年)は「芝居は普通、舞台上の人達の中で完結するものだが、出演者には常に視線をお客さんに向けて演じてもらい、お客さんを巻き込む芝居になるように意識した」と話し、観客に熱量が伝わる芝居になるようこだわった。
役作りに関して、主役リオンディーズを演じた山下瑛司さん(国人・3年)は「芝居の中で怒ってる場面が多い役なので、怒るきっかけを強く意識し、特に冒頭は丁寧に演じた」と話した。また「世界観が日常とかけ離れているから切り離して考えがちだが、嫉妬や後悔の感情、感じ方は自分たちと同じ。その人間らしさを身近に感じて見てほしい」と作品の見どころについて語った。
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