【1月号掲載】附属図書館資料展  5年ごと 震災テーマに

 神戸大附属図書館は、10月11日から社会科学系図書館2階の展示ホールで、資料展「阪神・淡路大震災25年 あのときとこれから」を開催している。阪神・淡路大震災に関する資料を保存する「震災文庫」の所蔵物を中心に、震災当時の写真や震災をきっかけに作られた図書などを展示。防災の取り組みの紹介もある。

 展示は「写真とデータでみる震災」「次の世代に伝えるために」「震災に学び、備える」の三つのテーマで行われている。

 「写真とデータでみる震災」では、震災の被害をグラフを使いながら数値で表した。神戸大周辺の地震直後の写真と同じ場所の現在の写真を交互に映し出すスライドショーは、普段目にしている街が被害を受けた様子を見せることで震災を身近に感じられるよう工夫されている。

 「次の世代に伝えるために」では、震災のモニュメントや震災を題材にした図書・映像作品を紹介。「震災に学び、備える」では、神戸市や兵庫県の防災計画から「避難訓練コンサート」など防災関連のイベントのチラシも展示する。

 資料展は2004年から毎年行われ、5年ごとに阪神・淡路大震災に関する展示を行なっている。附属図書館情報管理課の菊池一長さんは「地震があったことを忘れないことが大事。25年前にこういうことが起こったことを知ってほしい」と話す。また菊池さんは「展示物は、普段は震災文庫で手に取って見ることができる。併わせて震災文庫も利用してもらえれば」と話した。

 資料展は2月4日まで開催される。入場は無料。社会科学系図書館の開館時間中は誰でも観覧できる。

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