◎学生と震災当時振り返る  救援隊 のんびり過ごす会

 学生震災救援隊は、16日夜から17日の早朝にかけて、恒例の「1.17をのんびり過ごす会」を「サポートステーション灘・つどいの家」で開いた。部員やOB・OG、救援隊の活動に関わる人々ら約40人が集まり、鍋を囲みながら震災発生当時の状況や救援活動を振り返った。

 救援隊は阪神・淡路大震災を機に発足したボランティアサークル。現在は地震や豪雨災害の被災地での支援活動、復興住宅での住民との交流、神戸で復興祭の運営などをしている。
 会は午後7時半頃、救援隊代表の近藤功貴さん(理・3年)のあいさつで始まった。近藤さんは「現役の学生は自分も含め、(震災)当時のことを知らない。震災について聞く機会が減ってきているので、当時活動していた人が来る機会に(話を聞ければ)」と話す。OB・OGに向け「当時のことを今の学生に話してもらえれば」と呼び掛けた。

 震災当時、神戸大の学生で、神戸大総合ボランティアセンターで活動していた藤室玲治さんによる講演も。写真を交えたスライドで震災当時の救援活動を詳細に現役部員へ伝えた。倒壊した家屋の下敷きになった人々の救出活動に始まり、避難所での仮説風呂の設営と運営、仮設住宅が建設された後は住民の交流の場づくりなどに尽力したという。学生らは震災当時の様子や支援活動の話を熱心に聞いた。

 のんびり過ごす会は、阪神・淡路大震災の翌年、1996年に始まり、毎年開催されている。地震が発生した17日午前5時46分には参加者らで、神戸大の学生がボランティア活動をしていた大和仮設住宅の跡地、大和公園(灘区)で黙とうをささげる。

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