3月1日午後、再編集版を放送 NHKドラマ『心の傷を癒すということ』

 神戸大六甲台本館でドラマロケが行われた、NHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』の再編集版が3月1日(日)16時05分から1時間50分バージョンで放送される。関西地区のみ。

 『心の傷を癒すということ』は、阪神・淡路大震災直後から被災者医療に奔走した神戸大OBの精神科医・安克昌(あん・かつまさ)さんをモデルにした作品で、1月18日(土)から2月8日(土)の毎週土曜日全4回。主役の柄本佑さんが、その恩師役の近藤正臣さんの授業を受けるシーンが、10月20日に神戸大六甲台本館で収録された。
ドラマでは安さんの人生を元に、志半ばの39歳の若さでこの世を去りながらも人々の心の傷に寄り添い続けた精神科医の物語を描いた。

 大教室の102教室で撮影されたのは、安克昌さんをモデルにした、主人公・安和隆(柄本佑さん)の医学部生時代の授業のシーンで、1981年4月の設定だ。安さんに多大な影響を与えた医学部精神神経科の中井久夫教授をモデルにした、永野良夫教授(近藤正臣さん)の講義などの重要な場面の撮影が行われた。

 白髪にジャケット姿でロケに臨んだ近藤正臣さんは、メディア研の取材に気さくに応じ、「(私の役の)モデルになった中井先生は、心が健やかな人も病んでいる人もふくめ、生きている人全てが好きな柔らかい人だと思う。台詞も柔らかい喋りになっていったよ」と、優しい眼差しで語った。

《再編集スペシャル版 土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』》
●放送日=
2020年3月1日(日)から2月8日(土)NHK総合テレビ<関西地区のみ>、16時05分?17時55分(1時間50分)。
●出演者=柄本佑、尾野真千子、濱田岳、森山直太朗(NHKドラマ初出演)、趙?和、浅香航大、上川周作、濱田マリ、平岩紙、石橋凌、キムラ緑子、近藤正臣 ほか。
●あらすじ=
ジャズピアノはプロ級の腕前、レコードと読書をこよなく愛する“はにかみ屋”の若手精神科医・安和隆(柄本佑)。 自分の居場所を探し続ける青年時代を送ってきたが、明るい妻・終子(尾野真千子)と出会い、同じ在日としての悩みを共にできたことでようやく心穏やかな日々を送る。第一子が誕生した直後、阪神・淡路大震災が起きる。精神科医としてできることは何か…模索の日々が始まる。和隆は被災者に寄り添い話を聞き続ける中で、精神科医にできることは、被災者を治療することではなく、「治癒力を回復させる手助けをすること」だと気づいていく。その後、精神科医として見た被災地の様子を一冊の本にまとめ、学芸賞を受賞。明るい兆しが見えはじめた39歳のある日、がんが発覚する。
●精神科医・安克昌(あん・かつまさ)さん プロフィール=
1960年大阪市生まれ。神戸大医学部卒。神戸大附属病院精神科勤務を経て、神戸市西市民病院精神神経科医長を務める。阪神・淡路大震災直後、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネートし、避難所などでカウンセリングや診療活動を行う。震災1年後に臨床報告としてまとめた著書『心の傷を癒すということ~神戸…365日~』(角川書店)で第18回サントリー学芸賞を受賞。PTSD(心的外傷後ストレス障害)の若き研究者として治療活動に尽力したが、2000年12月、39歳でがんにより死去。共訳に『多重人格性障害 その診断と治療』(岩崎学術出版社)がある。
●再編集スペシャル版番組サイト=
https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/kokoro/

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