兵庫県を含む7都府県に緊急事態宣言が発令された7日以降、神戸大の新学期は様変わりした。授業開始が5月7日に延び、工学部を皮切りに法学部・経済学部・経営学部などでは5月6日までの構内立入禁止が発表された。入構禁止措置の発効は学部により若干異なっているが、4月9日から10日にかけてスタートする。対象となる学部では、入れるうちに私物や本の回収に来た学生も見られた。
文学部・人文学研究科では4月9日17時から5月6日まで構内への立入禁止が発表された。文学部は告知の中で、4月9日17時までに研究室内の資料の持ち出し、研究室の整理整頓などを済ませておくこと、必要な文献は人文科学図書館で借りておくことを要請していた。
(写真:人文科学図書館の入口前に張り出された掲示。4月9日15時47分撮影)
4月9日午後、立入禁止が迫った文学部棟周辺は閑散としていた。人文学研究科修士3年の鄭暁薇さんは、研究室から研究に必要な本を持って帰るために一昨日の7日に続いて大学を訪れていた。今後は家で勉強することになるが、「院生の本分は研究することだが、図書館も研究室も閉まってしまい大変だ」という。鄭さんは中国出身。できれば一旦帰国したいものの再来日できない可能性があるため、「修了まであと一年は日本で頑張ろうと思う」と話していた。
(写真:文学部の教務学生係窓口に何人かの学生が訪れている。4月9日15時43分撮影)
緊急事態宣言を受けて、生協の店舗は全店が臨時閉店となった。しかし、工学部のセブンイレブンでは時間を短縮して営業を続ける。4月19日までは平日7時?20時、土日7時?18時の予定だ。店員によると、最近の客入りは普段の3分の1程度に落ち込んでいるという。普段は学生のアルバイト店員が多く働いている姿を見かけるが、「最近は学生はほとんど来ておらず、社員などで賄っている」と店員は話していた。
(写真:時短営業中のセブンイレブン神戸大学工学部店。4月9日16時5分撮影)
工学部の芝生広場では、学生に代わって親子連れが春を満喫していた。
(写真:工学部キャンパスの芝生広場。4月9日16時7分撮影)
了
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。