10月17日に実施された中曽根康弘・元総理大臣の内閣と自民党の合同葬にあわせて、文部科学省が弔意の表明について国立大などに通知を出していた。神戸大は本部に半旗が掲げられた。各メディアの報道によると、東大は雨のため掲揚を見送り、北大は半旗、京大は掲げないなど対応が別れた。
(写真:神戸大本部に掲げられた半旗。2020年10月17日17時50分ごろ。読者提供)
神戸大本部では、雨天にもかかわらず掲揚台の日章旗がポール先端から下げられた位置に掲げられ「半旗」となっていた。
神戸大では、これまで1月17日の震災の日に、本部玄関前で竿頭の根元に黒いリボンを付ける「弔旗」を掲げることがあった。掲揚台のように高いポールで「半旗」を掲げることが物理的にできない場合は、「弔旗」を掲げる方法があるとされている。
なお、外務省の国旗を扱う国際儀礼のルール(プロトコール)では、「雨天や日没後の掲揚は行わない」とある。(https://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/po/page25_001892.html)
毎日放送の電子版「MBSニュース」は、神戸大では17日朝から半旗を掲げ、阪大では弔旗を掲揚する予定だったが雨のため中止となり、京大でも、警備員によると、半旗などは掲げられなかったということです、と伝えている。映像には、神戸大本部で雨の中掲揚される日章旗が写っている。(https://www.youtube.com/watch?v=io-hEPuB9fE)
毎日新聞電子版(17日20時24分)は共同電を掲載。阪大(吹田市)は、雨のため本部棟内に弔旗を掲揚したと伝えている。奈良教育大では正門に弔旗が掲揚され、東京工業大(目黒区)は正門に弔旗を掲げ、中曽根氏の地元、群馬県の群馬大は正門に半旗を掲げたとしている。(https://mainichi.jp/articles/20201017/k00/00m/040/239000c)
日本テレビの「日テレNEWS」(17日14時30分)は、北海道大では朝から半旗が掲げられているとして、晴天のもと正門近くの学舎の屋上のポールに半旗が翻る映像を報じた。(https://www.news24.jp/articles/2020/10/17/07743143.html)
テレビ朝日電子版「テレ朝news」によると、中曽根元総理の母校・東大も弔意を示すために半旗を掲げる予定だったが、雨のため見送ったと報じている。
府中市にある東外大は土曜日が休日ということもあり、大学としての特別な対応は見送った。(https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000195870.html)
前日の10月16日時点で共同通信が報じたところでは、阪大は「粛々と要請に従い、掲揚する」とし、19校は掲揚しないとしていた。そのほとんどが「土曜日で休業日のため」を理由に挙げた。掲揚しないと答えた東京学芸大は「謹んで哀悼の意を示したい」とした上で、自民党と内閣の合同葬であることから「不偏不党、公平公正であることが求められる国立大法人としては、通知にあったような対応は控えさせていただく」とした。(https://mainichi.jp/articles/20201017/k00/00m/010/279000c?pid=14516)
了
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