11月5日に意向投票告示 神戸大学長選

 武田廣・神戸大学長の任期が2021年3月31日で満了することに伴い、国立大学法人神戸大学学長選考規則により次期学長候補者の選考が行われる。最終候補者となったのは医学研究科長の藤澤正人さんと理事・総括副学長の水谷文俊さんの2人で、11月5日に意向投票の告示が行われる。11月25日に学長予定者が公表され、現学長から文科大臣への任命の申し出を経て、2021年4月1日に新学長が就任する。(神戸大サイト「学長選考について」 https://www.kobe-u.ac.jp/info/public-info/selection/index.html )<副田隼矢>

 5月12日に次期学長候補者の手続きが公示され、7月14日付で学長選考会議が、医学研究科長兼医学部長の藤澤正人さんと神戸大学理事で総括副学長の水谷文俊さんの2人を学長候補者として公表した。


(写真:学長候補の藤澤正人・医学研究科長=左と、水谷文俊・理事・総括副学長=右。神戸大サイトから)

 藤澤さんと水谷文俊さんの所信表明の動画が、学内向けに公開されている。
 ▽藤澤正人候補の所信表明(http://www.office.kobe-u.ac.jp/ppr-contents/selection/fujisawa02.html
 ▽水谷文俊候補の所信表明(http://www.office.kobe-u.ac.jp/ppr-contents/selection/mizutani02.html

 藤澤候補は学長、理事および職員のうち常勤の者30人以上による推薦を受けた。藤澤候補は1984年神戸大医学部を卒業し、2005年神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野教授に就任した。
ロボット手術において国内のリーダーとして共同臨床研究を主任研究者として実施。また国産初の手術ロボットを企業と共同開発したことによって、国内外から注目を集めていて、Asian Society of Men’s Health and Aging理事長などの国際学会の要職を務めている。
 藤澤候補は所信表明で「社会の価値軸が多元化、複雑化、流動化するなか次世代を見据え危機意識を絶えず持ちリーダーシップを発揮して、神戸大学の教育研究機能の発展に向けて社会への透明性の確保と説明責任を果たしながら継承と改革を念頭に運営を行って参ります」と述べている。

 水谷候補は評議員5人以上による推薦を受けた。水谷候補は京大工学部を卒業し平成5年にハーバード大学大学院でPh. Dを取得。1994年神戸大経営学部助教授を経て2000年経営学研究科教授に。その後、鉄道事業の民営化評価などの経営評価に関するプロジェクトに参画した。国鉄民営化の研究成果はWorld Conference on Transportation Research Societyで学会賞が授与された。
 2015年からは武田学長のもとで、企画評価・人事担当の理事・総括副学長を、第二期後半からは総括・総務・企画担当の理事・総括副学長を務め現在に至っている。企業政府関係を専攻としている。
 水谷候補は所信表明で「神戸大の先達が築き上げてきた120年近くにわたる誇るべき伝統を継承し、その伝統の上にさらに新しい価値を加え、教育と研究をより高い水準に引き上げ、学術と社会に貢献できる神戸大を、本学の全構成員と一緒に作り上げていきたい」と述べた。

▼学長選のスケジュール
 5月12日 選考開始公示。
10月27日 最終候補者への質問書の送付及び質問書の公表。
11月 5日 意向投票の告示。
11月 9日 最終候補者からの質問書に対する回答の公表。
11月20日 意向投票の実施。
11月24日 学長予定者の選考・意向投票結果の告示。
11月25日 学長予定者の公表。

 その後、現学長から文部科学大臣への次期学長の任命の申し出を経て、2021年4月1日に新学長が就任する。

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