【メディアふむふむ】25 バーチャルツアー「26年前の被災地を歩く」に参加してみた

 2月20日、朝日放送の取り組みが書籍になった「スマホで見る阪神淡路大震災?災害映像がつむぐ未来への教訓」(西日本出版社)の出版を記念して、zoomを使用した「『見る』『聞く』『学ぶ』 バーチャルツアー 26年前の被災地を歩く」が開催されました。YouTube公式チャンネル「ニュースとキャスト特集」で同時配信された催しに参加しました。<神戸大メディア研>

 今回のイベントは、ネット上に公開された「激震の記録 1995 取材映像アーカイブ」の取材映像と、googleのストリートビューなどを切り替えて見ながら、26年前の被災地と現在の街の様子を比較するオンラインでのツアーでした。

 朝日放送は、2020年1月、ウェブサイト「激震の記録 1995 取材映像アーカイブ」で取材映像の一部の一般公開を始めました。公開されたのは、地震が発生した1995年1月17日の発災から、六甲ライナーが全面復旧した8月23日までの約半年間の取材映像、約38時間分で、その数はのべ約2000本に及びます。その中から357本を抜粋し、書籍「スマホで見る阪神淡路大震災?災害映像がつむぐ未来への教訓」が作られました。
 この本は、各ページにQRコードが印刷されていて、スマートフォンのカメラで読み取ると、朝日放送が公開しているウェブサイト「激震の記録 1995 取材映像アーカイブ」につながって、震災直後の当時の映像を見ることができるのです。

 バーチャルツアーでは、取材映像アーカイブで当時の映像を見た後、Googleストリートビューで現在の状況を確認し、オンラインではあるものの実際に26年前の被災地を歩いているような感覚を味わいました。
 横倒しになった阪神高速道路や、液状化現象によって道路が泥の海になり身動きが取れなくなったトラックの様子など、震災発生直後の多くの記録映像が、約2時間にわたって紹介されました。

 今回は約200人が参加し、zoomのチャット欄では、「震災翌日、私も線路を歩いて大阪方面に向かった。阪急の線路をまさに映像のように歩いた」と実際に被災した人が当時を振り返ったり、「本山第三小学校を見てみたい」という参加者の要望に応える場面もありました。

 案内人を務めた朝日放送テレビ報道局の木戸崇之さん(現在『おはよう朝日です』担当)は、「今後、このアーカイブ映像を医療、教育などさまざまな場面で、ぜひ活用してほしい」と話していました。

《「スマホで見る阪神淡路大震災?災害映像がつむぐ未来への教訓」出版記念 「『見る』『聞く』『学ぶ』 バーチャルツアー 26年前の被災地を歩く」》
●日時=2021年2月20日(土) 13:30~。
●配信方法=Zoom、YouTube公式チャンネル「ニュースとキャスト特集」
●配信URL=https://www.youtube.com/watch?v=iFIyAMswJhw&t=416s(アーカイブあり。「※25:50頃より本編開始です」の部分をクリック)。
●案内人=木戸崇之さん(朝日放送テレビ報道局)。
●主催=朝日放送グループホールディングスC SR推進部。
●公式サイト=「激震の記録 1995 取材映像アーカイブ」https://www.asahi.co.jp/hanshin_awaji-1995/#

(画像下:「『見る』『聞く』『学ぶ』 バーチャルツアー 26年前の被災地を歩く」のタイトルのスクリーンショット)

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