午後から曇り空となったものの、2月25日は比較的気温の高いまずまずの入試日和だった。神戸大の個別学力検査(2次試験)の前期日程は、16時50分に海洋政策、経営以外の学部の国語が、17時10分に保健学科以外の理科が終了し、神戸大の個別学力検査(2次試験)前期日程は終了した。文系数学では、過去問からの傾向に変化があった。<鶴甲第1キャンパス:塚本光、深江キャンパス:OB取材班>
(写真:帰路につく受験生、神戸市バス16系統神大国際文化学研究所前付近)
1人で終わったことをかみしめる受験生、友達と答えがどうなったかを相談する受験生、迎えに来ていた親に試験について話す受験生など、帰路に就く様子は様々だった。
経済学部を受験した高校3年生男子は、「今までなら数学は微分積分、ベクトル、確率が出ていたんですけど、虚数が出ていたり、傾向が変わっていたので、あまりできなかったんですが、国語と英語は変わってなくて、いつも通りできだと思います。」と、落ち着いた様子。また、同じく経済学部を受験した高校3年生男子2人は、数学について、「他の方も数学が変わってたって言ってたなら安心です。でも、微積、ベクトル確率が出てなくて、教科書の最初に出ているような高次方程式とか、虚数が出ていて難しかったです。」と2人で悔しそうに語った。
国際人間科学部グローバル文化学科を受験した高校3年生女子は、「感想って言われると難しいですね。あんまり出てこないです。でも、やっぱり数学が変わってました。」と終わったことにより、明るい様子。
大阪府の予備校に通い、工学部応用化学科を受験した19歳の男子受験生は、「数定積分の計算が出ていたりしていて、数学と英語では差がつかなさそうだった。物理で終わる直前に計算ミスを見つけた。」と、少し悔しさを滲ませた様子。
京都の予備校に1年通っていたという海洋政策学部文系科目重視型の滋賀県の男子受験生は、「浪人していろいろ学部について考える時間があった。文系・理系とも両立しているので海洋政策学部がいいなと思って受けました。試験も手応えがありました」と少し明るい表情。「現役時代はファミレスなどで勉強していたけど、(コロナ対策で)自宅で勉強する時間が長かったため、誘惑を断ち切れて勉強に集中できた」と、巣ごもりが功を奏した様子。
「数学が難しかった。英語は2019年より前のパターンに戻った。事前にたてた対策とは(傾向が)違った」という、海洋政策学部の文系科目重視型で受験をした大阪府の現役男子受験生は、「経済学部を目指していたが共通テストの結果が振るわなかったので学部を変えた。模試では倍率が低かったのに、フタを開けたら5倍という高倍率で…」とちょっぴり苦い表情だった。
「数学がちょっと…」と、ワンポイント柄のマスクの下ではにかんだ兵庫県内の現役の女子受験生は、理系科目重視型の試験を選んだ。「もともと海事科学部を目指してました。(新しい学部になって)大学がこの学部にますます力を入れているなと感じた」といい、学部選択に迷いはなかったという。
了
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