2部制となった2021年度入学式。4月6日午後からは一年越しの2020年度入学生の式典が中央区のワールド記念ホールで行われた。就任したばかりの藤澤正人学長は「1年遅れで入学式を挙行することができ、大変嬉しく思っています」と、改めて歓迎のメッセージを送った。学務課によると、午前・午後ともそれぞれ約2600人が参加した。<塚本光>
(写真:検温を行うサーモカメラと手指に消毒液をなじませる学生こすり)
新2年生は、1年越しの待ちに待った入学式を迎えた。午前と同様、感染防止のため、式典は学生のみの参加に制限された。
大学の発表によると、学部2604人、大学院博士前期課程1185人、同後期課程313人、法科大学院と経営学専門職学位課程146人、編入・転入学生132人の、計4380人が昨年入学している。
午前の部に比べて、2年生の出席は少ないのではないかとみられていたが、開始30分前の13時には、ホールを囲むように長蛇の列ができた。対面授業や課外活動などでできた友人と来場した学生が多いためか、午前の部の1年生に比べて会場ははにぎやかな雰囲気だった。
午前のように、1席おきに資料が置かれることはなく、間隔をあけるようにとアナウンスがあったのみだったので、ソーシャルディスタンスの取られていない座席も見受けられた。
(写真:式の開始を待つ学生)
1年越しの入学式に対し、参加した学生の反応は様々。
「一年越しでも、やっと入学できたって感じがして嬉しいです」と喜びの表情をみせたのは、大阪府出身の工学部の男子学生。
北海道出身で、海事科学部の男子学生は、 「入学式というより始業式という感じがしますね。去年全然大学に行けていなかったので少し実感が湧きます」と、喜びと不思議な感覚が入り混じったコメントをした。
経営学部生で、広島県出身の男子学生は、「こんなご時世でこういう式が持たれたことに感謝すべきなのかも知れないけれど、正直、いま入学式があったからと言って何も思わない、少なくとも良い感情が湧いてくるわけではないです」と辛口のコメントだった。
就任したばかりの藤澤正人学長は式辞で、「この度、令和2年度入学生の皆さんに対して、1年遅れで、また、このような学生の方々のみでの形ではありますが、本日入学式を挙行することができ、大変嬉しく思っています」と、改めて歓迎のメッセージを送った。
(写真:式辞を読む学長)
会場では、「1年間の学生生活を振り返って」というテーマで、2020年度入学生と六甲台学生評議会(ベルカン)との座談会が行われた。
大学に入ったときにやりたいと思っていたこと、入って衝撃を受けたこと、今後したいこと、などについて新2年生4人とベルカン所属の3年生3人がトーク。
登壇した工学部2年の女子学生は、フェアトレードの活動をしている同期生の存在や、同期生なのにすでに研究室の活動に参加している人の存在に衝撃を受けたと話した。
医学部医学科2年の男子学生は、「医師になるための学習はもちろん、生涯続けられることを見つけていきたい」と話した。
司会は「合格した時を振り返ってほしいと思い、座談会を企画しました。今後も少しでもみなさんの支えになれたらなと思います。」と、締めくくった。
(写真:ベルカンと新2年生による座談会)
ステージでは、応援団とレイバンズチアリーダーによる演舞が行われた。応援団では、本来参列者の2年生部員も出演し、会場は手拍子に包まれながらフィナーレを迎えた。
(写真: エールを送る応援団とレイバンズチア(真ん中の応援団部員も2年生))
了
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