コロナ影響、中止は不可避

　全日本カッター競技大会の実行委員会は５月１日、緊急事態宣言による県外への移動自粛要請や、新型コロナウイルスの再拡散などの状況を踏まえ、大会の中止を発表した。発表は全日本カッター同盟や、各大学のカッター部のツイッターで発信された。また、学生支援課からの通知により、現在、対面での課外活動が禁止されているため、カッター部の練習も休止中だ。＜宋　允原＞

（写真：令和3年度の全日本カッター競技大会の中止について）

　大会執行委員長東京海洋大学3年塩田惇氏は５月１日、全日本カッター連盟のホームページで第65回全日本カッター競技大会の中止を発表。塩田惇氏は「主幹校として準備を進めてまいりましたが、新型コロナウイルスの影響で大会の開催を断念せざるを得ないと判断」とし、「最後になりましたが、大会開催に向け各校多大なご支援いただきましたことをこの場をお借りして厚く御礼申し上げます」とした。
　大会の中止決定は今年だけではない。２０２０年にも同様の理由で大会が中止になった。２年連続に新型コロナウイルスの影響で大会が中止になったことに不満の声も多い。神戸大学男子カッター部はTwitterで「大会まで3週間となった現在での中止決定は、悔しいという言葉では言い表せません」と述べ、大会の中止に対する遺憾の意を表明した。Twitter上では、「2020年と同じく、1年間の努力が水の泡となったようで悲しい」などの声もよせられた。
　学生支援課からの通知により、現在課外活動が禁止されているため、神戸大カッター部は緊急事態宣言が終わるまで活動が禁止される。大会の中止で既に大きな打撃を受けたカッター部としては厳しい状況。しかし、神戸大学男子カッター部はTwitterで「感染者が増加している現在です。 やむを得ない判断だと承知しております」「次の大会に向け、腐らずに、部員一同努力を続けていきます」と述べ、肯定的な姿勢を見せた。

了