神戸大硬式野球部は、10月5日、近畿学生野球連盟秋季リーグ1部で、1986年以来35年ぶり9回目の優勝を決めた。神戸大は、4日の試合で4点目の勝点を獲得しており、5日に勝ち点で並んでいた和歌大が奈学大に敗北したため、勝率の差で優勝が決定した。10月30日からの第19回大阪市長杯争奪関西地区大学野球選手権大会に出場し、明治神宮野球大会への初出場を目指す。選手から喜びのコメントや次への意気込みが届いている。<塚本光・昌子奈未>
第1節は9月4日から奈学大と対戦する予定だったが、奈学大の棄権で不戦勝となり、勝ち点1を獲得した。
第2節は和歌大と対戦。一回戦は3-5で、二回戦は0-3で連敗し勝ち点を獲得できず、第2節終了時点で、和歌大、阪南大についで3位となった。
第3節は大府大と対戦。和歌大に連敗を喫した神戸大だが、一回戦を8-4で逆転勝利すると、続く二回戦は12-1で大勝。勝ち点1を獲得し、勝ち点を2とした。順位は変わらず3位。
第4節は昨年の対戦成績が1勝2敗の大市大と対戦。一回戦は4-0、二回戦は6-0で2試合連続完封勝利を決めた。勝ち点1を獲得し、勝ち点を3とした。
最終節となる第5節は同じく勝ち点3の阪南大と対戦。8回に同点に追いつかれるも、9回に3得点し、6-3で勝利。
2回戦は、4回に阪南大に先制を許し、6回にも追加点を入れられ1-3とリードされて迎えた9回裏、神戸大の打線がつながる。4番伊藤がレフト前ヒットで出塁すると、5番草野がツーランホームランを打ち同点にする。その後、福井がレフト前ヒットで出塁すると佐伯が右中間にツーベースヒットを放ち、4-3で逆転サヨナラ勝利を決めた。
(写真:サヨナラ勝ちの瞬間ベンチから飛び出して喜ぶメンバー 10月5日 硬式野球部提供)
阪南大に2連勝し、勝ち点を4とした神戸大は同じく勝ち点4の和歌大と並んだ。そして、5日に行われた和歌大対奈学大の3回戦で和歌大が敗北したため、勝率により優勝が決まった。神戸大が優勝するのは、1986年の春季リーグ以来、35年ぶり9回目のこと。
秋季リーグで優勝した神戸大は、10月30日から11月3日にかけて南港中央野球場で行われる第19回大阪市長杯争奪関西地区大学野球選手権大会に出場する。この大会で勝利すれば明治神宮野球大会に初出場することができる。
今大会2完投の活躍を見せた藤原涼太投手(3・工)からは、「最高でぇぇぇぇす!」と、喜びがあふれるコメントが届いた。また、藤原投手とは寝屋川高校時代からバッテリーを組んでおり、5日にはサヨナラホームランを放った草野智行捕手(4・済)は、「次の代表決定戦でも良い結果をおさめられるよう頑張ります!」と意気込みを語った。
10月6日の17時からは、学内のグラウンドで祝勝会が行われた。祝勝会には、OBも駆けつけ、中井明則監督は、5度宙に舞った。
(写真:満面の笑みで胴上げを行う選手と宙に舞う監督 10月6日 硬式野球部提供)
また、今大会は閉会式と表彰式は行われない。
神戸大応援団も喜びの声を、Twitterに投稿した。応援団は、例年硬式野球部の試合で応援を行っているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で連盟の規定により、今季は球場での活動ができなかった。
(画像:硬式野球部に向けた応援団のツイート スクリーンショット)
【古田徳幸団長(3・済)のコメント】
「本当に感動しました。最終戦でサヨナラを打った佐伯選手(3・済)は、仲のいい友達で、緒にテスト受けたりしてます。ずっと日常生活も見てきた分、よりすごいなと思います。」
【山崎勝生副団長(3・済)のコメント】
「僕も高校まで野球していたので、相手の強さはわかります。なので、その中で優勝したことが本当にすごいと思う。友達も活躍していました。」
《近畿学生野球連盟秋季リーグ1部順位表》
神戸大 8勝2敗 勝点4 .800
和歌大 9勝3敗 勝点4 .750
阪南大 6勝6敗 勝点3 .500
大市大 6勝7敗 勝点2 .462
奈学大 5勝7敗 勝点2 .462
大府大 1勝10敗 勝点0 .091
了
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