ハラスメントで懲戒処分 50代の准教授を停職14日に

 神戸大は11月16日、大学院研究生と大学院入試合格者の2人に対し能力否定、指導拒否などのハラスメントを行い教育研究の機会を奪ったとして、50代の男性准教授を停職14日間の懲戒処分にしたと発表した。研究科名は発表されていない。<笠本菜々美>


(画像:教員の懲戒処分について発表した神戸大サイトのスクリーンショット)

 神戸大は11月16日、50代の男性准教授を停職14日間の懲戒処分にしたと発表した。大学院研究生と大学院入試合格者の2人に対し能力否定、指導拒否などを行い教育研究の機会を奪ったことが処分の理由で、大学側はハラスメントと認定した。処分は11月15日付。
 
 神戸新聞電子版の11月16日夜の報道や大学サイトによると、2019年10月から11月にかけて、同大大学院博士課程後期課程に進学希望の女性研究生に対し、准教授は「私の所で研究するには能力が足りない」というメールを送信するなど能力否定を繰り返し、指導拒否も伝えたため、女性は受験を断念した。
 また、2019年秋に実施された大学院博士課程前期課程の入試合格者の女性に対しても、女性が大学院の情報収集のため当該教員の指導を受けた卒業生に連絡を取ったことをきっかけに、同様に能力を否定し指導を拒む内容のメールを送信したという。結局、女性は入学手続きをとらなかった。

 2020年1月までに女性2人が大学に相談してハラスメントが発覚した。
奥村弘・ハラスメント防止・対策本部長は大学のサイトで「大学としてハラスメント防止に真剣に取り組んでいる中にこのような事案が発生し、2名の方に対し教育研究の機会を奪う結果となりまことに遺憾。この事案を踏まえ、さらに防止対策に万全を期したい」とコメントした。

▼大学公式サイト「教員の懲戒処分について」(2021年11月16日)=https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2021_11_16_01.html

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