吹奏楽部、対面で定演 「感謝の気持ちが伝わっていたら嬉しい」

 神戸大学応援団総部吹奏楽部は、12月4日(土)、神戸文化ホール大ホールで第54回定期演奏会を開催した。演奏会は、検温や消毒の徹底のもと有観客で行われた。昨年は、関係者のみの招待だったが、今年は一般客も入った。開場前から多くの観客がホール前に並び、演奏会は大盛況のうちに終演した。<笠本菜々美>


(写真:Ⅰ部企画ステージで嵐の楽曲「カイト」を演奏する吹奏楽部員)

 12月4日(土)、神戸大学応援団総部吹奏楽部の第54回定期演奏会が神戸文化ホールで開催された。演奏会は対面で行われ、多くの観客が訪れた。曲が終わるごとに会場が温かい拍手に包まれ、大盛況のうちに演奏会が終了した。

 幕前には金管8重奏が披露された。トランペットの軽やかなメロディーが特徴的で、観客にこれから始まるステージを期待させた。

 I部は「メモリーズ オブ オリンピズム」という企画ステージで、オリンピックをテーマにした選曲がされていた。1984年ロサンゼルス五輪のファンファーレや、今年開催の東京五輪のNHKテーマソング『カイト』、東京スカパラダイスオーケストラの『Paradise Has No Border』、そして「WAになっておどろう」が披露された。「WAになっておどろう」では、観客から手拍子が生まれ、ステージにいる部員と観客が一体となった。

 Ⅰ部終了後の幕中には、高橋宏樹、井上陽菜子編曲の木管8重奏「鬼滅の刃メドレー」が披露された。なじみのあるメロディーがフルートやオーボエの優しい音色で演奏され、観客を癒した。


(写真:Ⅰ部とⅡ部の間に軽やかな木管8重奏曲を披露する部員)

 続くⅡ部には有名曲が並んだ。バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』テーマ曲として知られる佐藤博昭作曲『天国の島』では、ユーフォニアムをはじめとする中低音の躍動感ある対旋律が観客を引き込んだ。また久石譲作曲『ラピュタ~キャッスル・イン・ザ・スカイ』では、曲ごとに雰囲気が大きく変わり、映画のストーリーを再現した。「ミュージカル『レ・ミゼラブル』より」では、舞台裏から聞こえてくるピッコロのメロディーにステージの部員が呼応するなど、観客を飽きさせないステージが続いた。


(写真:Ⅱ部ステージ、数々の有名曲を披露する部員)

 Ⅱ部終了後、観客の拍手に応え、アンコールとしてラファエル・エルナンデス作曲『エルクンバンチェロ』が演奏された。パーカッションの激しいソロに続く男子部員の「エルクンバンチェロ!」の掛け声の後、勢いのあるメロディーで会場が熱気に包まれた。終盤にはフルートの連符が続くソロが披露され、観客を圧倒した。


(写真:フルートソロを披露する土屋祥仁部長)

 部長の土屋祥仁さん(工・3)は、この演奏会に向けての練習で、「学内の施設が使えないため、自分たちで練習場所を見つけることや、楽器の運搬をすることが大変だった」と述べた。また、演奏会について、「コロナ禍で今日の来場者も大変な思いをしていると思う。自分たちは家族や友人など周りの人の支えがあって練習してこられたので、その人たちに感謝の気持ちが伝わっていたら嬉しい」と語った。

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