神戸大グリークラブが12月18日に灘区民ホールで、第73回定期演奏会を開催した。100年以上の歴史をもつグリークラブだが、コロナ禍で新入部員獲得に苦しみ、今回が最後の定期演奏会になる可能性がある。<佐藤ちひろ>
(写真:12月18日に灘区民ホールにて開催された第73回定期演奏会)
神戸大グリークラブが、12月18日に灘区民ホールで第73回定期演奏会を開催した。今年は現部員5人のみでの演奏会となったが、OBを中心に50人以上の観客が訪れ、美しいハーモニーを楽しんだ。
(写真:日本の名歌を披露する神戸大グリークラブの部員たち)
演奏会は、1st stageと2nd stageの2つのステージで構成されていた。1st stageでは、「花」、「赤とんぼ」といった日本の名歌を披露し、部員たちが重厚感のある歌声をホール中に響かせた。2nd stageでは、「When The Saints Go Marchin’ In」 や「Michel」を披露し、体を揺らしながら、明るいハーモニーを奏でた。
(写真:リズムにのって合唱する部員たち。「Michel」では観客による手拍子も起こった)
演奏会は大きな拍手に包まれ終演したが、グリークラブの定期演奏会は今年が最後になる可能性がある。
グリークラブは、1906年に創部して以来、100年以上の歴史を持つ男声合唱団。しかし、昨年の新型コロナウイルス感染拡大以降、新入部員を獲得できない状況が続き、存続の危機に瀕している。現在、所属している部員は5人で、全員が3年生以上。来年度(2022年度)は部員全員が4年生以上になるため、就活等の影響もあり、定期演奏会を開催することが難しい。
部長の松波知弥さん(農研・1)は、「最後の演奏会になるかもしれないという気持ちで練習してきた。来年開催するのは厳しいかもしれないが、悔いのない演奏会にすることができたと思う」と演奏会を終えての気持ちを語った。
また、副部長の清水蒼太さん(法・3)は、「最後はうるっときた。来年活動することができるかわからないが、新入部員が来てくれるのなら来年もやりたい」と合唱への思いを語った。
演奏会に訪れたOBは、「感動した。優しいハーモニーでよかった。昔を思い出した」と口にし、「約40年前は部員が80人ほどだった」と話す。しかし、現在、部員数は5人に減り、存続が危ぶまれている。
部長の松波さんと副部長の清水さんは、「仲の良い部活で、経験者も5人中2人と少ないため、少しでも興味をもったら、Twitterなどから気軽に連絡してもらえると嬉しい」と話し、呼びかけた。
(写真:演奏会前の集合写真)
▽グリークラブへの連絡は以下から。
●グリークラブTwitter=https://twitter.com/Ku_glee?s=20 @Ku_glee
●新歓Twitter=https://twitter.com/kobeglee2021?s=20 @kobeglee2021
●グリークラブ公式ホームページ =https://kobeunivglee.jimdofree.com
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