震災27年 今年もコロナ禍のもとで慰霊献花式

 震災から27年をむかえた1月17日。今年も神戸大六甲台第1キャンパスの慰霊碑で神戸大の震災慰霊献花式が行われた。昨年に引き続き、今年も新型コロナ感染対策のため、神戸大役員と遺族で開催され、その後、一般の献花が行われた。〈島袋舜也〉


(写真:慰霊碑に献花する藤澤正人学長 神戸大六甲台第1キャンパスで)

 
 例年よりも暖かく、穏やかな日差しが差し込む中、定刻の12時30分に参列者は1分間の黙祷を捧げた。
 藤澤正人学長が花束を慰霊碑に献花し、続いて、理事ら大学幹部が白い菊の花を慰霊碑に供えた。
 その後、参列した遺族が花を捧げた。昨年よりも参列した遺族の数は増えたものの、新型コロナウイルスのオミクロン株の流行や遺族の高齢化などもあり、参列を見送った遺族もあった。
 13時からは一般市民や学生による献花が行われ、現役の学生や大学教員が、亡くなった神戸大の学生や職員を偲んだ。

 就任後、初の参列となった藤澤学長はニュースネットの質問に答える形で、「献花式を行うことで1人でも多くの人に震災を心にとどめておくことができる」と語った。


(写真:ニュースネットの質問に回答する藤澤正人学長 六甲台第1キャンパス慰霊碑前で)

【藤澤正人学長のコメント】
時間はどんどん過ぎていく。年に1回、献花式を行うことで1人でも多くの人に震災を心にとどめておくことができる。防災にも大学として取り組まなければならない。私自身、阪神・淡路大震災の当日の朝、神戸大学附属病院で当直をしていて、病院が大変な状況になったのを覚えている。二度とこのようなことはあってほしくない。神戸に住む今の学生は胸に刻んで次の時代に引き継いでほしい。コロナ禍が明ければ、学内に周知し、学生も(献花式に)足を運んでほしい。大学としても途切れることなく、この震災慰霊献花式を続けていきたい。

 1995年(平成7年)1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震で、神戸大では、学生39人(うち留学生7人)、職員2人と、名誉教授1人、生協職員2人が犠牲になった。海洋政策科学部の前身の神戸商船大では、学生5人、研究員1人が亡くなった。六甲台第1キャンパスの慰霊碑は震災の翌年3月に建てられ、その後、毎年慰霊碑前で献花式が行われている。


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