震災慰霊献花式 初のライブ配信

 震災から27年。神戸大六甲台第1キャンパスの慰霊碑で行われた神戸大の震災慰霊献花式では、初めてインターネットによるライブ配信が行われた。11組の遺族や教職員が千葉県や愛知県で受信した。<島袋舜也、本多真幸>


(写真:報道関係者のカメラと並んで、ニュースネット委員会の部員=手前=が慰霊碑横のカメラでライブ配信を行った 2022年1月17日午後、神戸大六甲台第1キャンパスで)

 高齢化で献花式に参列できない遺族が増えてきていたことや、前年に引き続きコロナ禍で参加を見合わせる遺族が多いと見込まれたことから、今年初めて、ニュースネット委員会がインターネットによるライブ配信を行った。

 六甲台本館前の震災慰霊碑脇に、パソコンとカメラを設置し、民間キャリアの無線Wi-Fiを通じて配信。12時30分からの黙とう、学長献花、大学幹部の献花、遺族の献花の模様の映像と音声が配信された。
 初めての取り組みのため、一部不具合もあった。メインのパソコンのバッテリーが低温で急速に消耗する中で動作が不安定となったため、配信開始を11分遅らせる対応をとった。
 また、大学幹部の献花の最後の部分でカメラからの信号が途絶えるトラブルが起き24秒間カラーバーが送出されたが、遺族の献花は中断することなく配信された。
 
 配信先は11件で、うち遺族10件、教職員1件。配信先の都道府県は愛媛県(2件)、愛知県(2件)、兵庫県(2件)、千葉県、三重県、鳥取県、大阪府、京都府だった。

 視聴した遺族からは、「家から献花式の様子を見ることができた。コロナがなくなったら対面で行きたい」、「木の陰で顔が見えない人がいた。解説アナウンスがあるとありがたい」、「献花式の内容がよく分かった。年齢的に神戸へ行くことも難しくなってきているので、コロナが終わってもまたやってほしい」といった声が寄せられた。

 実施した、ニュースネット委員会の島袋舜也委員長は、「遠方から視聴してくださった方もいて、配信をした意味があったと思う。改善点を踏まえて、来年も実施したい。」と話している。

(写真:パソコンとカメラでインターネットでライブ配信の準備を行うニュースネット委員会の部員 2022年1月17日午前、神戸大六甲台第1キャンパスで)

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