神戸大ESSドラマセクションは、5月12日、14日に、神戸大鶴甲第1キャンパスD棟300シアターで3年ぶりに春公演を行い、ミュージカル『A Week Away』を披露した。感染症対策を行いつつ、英語で繰り広げられる芝居や歌、躍動感のあるダンスで観客を圧倒した。ESSに興味をもつ新入生や、部員の家族や友人などが訪れ、劇に見入っていた。<笠本菜々美>
(写真:息の合ったダンスを披露するメンバー。)
5月12日、14日、神戸大鶴甲第1キャンパスD棟300シアターでESSドラマセクションの春公演が行われた。観客への消毒や出演者のマウスシールド装着で感染症対策を行いつつ、12人が英語で個性豊かな役を演じた。春公演の開催は、3年ぶりとなり、学内での公演も3年ぶりとなる。
公演で披露されたミュージカル『A Week Away』は、不良少年ウィルがサマーキャンプに参加して仲間に出会い、友情や恋愛を通して自分を変えていく物語。1時間45分にわたる劇中の台詞や歌はすべて英語で、舞台後方のスクリーンには日本語字幕が表示されていた。出演者は息の合ったダンスやアクロバティックな動きで観客を圧倒した。
14日の公演には、新入生や、部員の家族や友人など25人近くが訪れ、劇を観賞した。開演前、ESSに興味があるという新入生は「中学校でESSをしていた。高校では違うことをしていたが、またやってみたいと思って来た。どんな内容の劇なのか気になるし、ミニシアターで観られるので楽しみ」と期待を寄せた。また、出演者の保護者のひとりは「普段は活動内容を教えてくれないので、今日は息子がどんなことをしているのか見に来た」と話した。
(写真:配布されたパンフレットを見ながら開演を待つ観客。)
劇終了後、主役ウィルを演じた本田洋翔さん(海政・2)は、「12日の公演前日まで台詞を覚えきれていなかったので、台詞を飛ばさないか心配だった。自分は主役を演じたが、全員がそれぞれ個性を発揮してやっているので、全員が主役のように思っている。劇が最後まで通ってよかった」と語り、達成感を見せた。
ウィルの恋人エイブリーを演じた高嶋紗愛さん(国人・3)は、「純粋に楽しかった。今回は歌もダンスもあるミュージカルに挑戦し、身を削る思いで練習したので、やり切った感がある」と話した。
また、エイブリーの親友で、ウィルの親友に恋をするプレスリーを演じた山田彩美さん(国人・3)は、「達成感よりも、いちばんは公演を終えてほっとしている。キャストは12人で、決して大人数ではないが、全員をまとめるのが大変だった」と公演までの苦労を振り返った。
エイブリーの父デイビッドを演じた本多香帆さん(法・2)は、観客に向け「私たちの劇をみて元気を出してもらえたら嬉しい。見に来てくださってありがとうございます」と感謝を寄せた。
了
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