神戸大の工学部食堂前には、授業期間の平日11時ごろからキッチンカーが出店している。毎日1台ずつ日替わりで営業しており、店のラインナップは月ごとに変わる。6月はしらす丼、ホットドッグ、イタリアン、ベトナム料理、カレーや唐揚げの店が出店している。キッチンカーでは、食堂では見られない、珍しい料理やデザートを楽しむことができる。前編では、月、火曜日のキッチンカーを紹介する。<奥田百合子、笠本菜々美、佐藤ちひろ、出口華>
(画像:日替わりメニュー一覧。工学研究科サイトから)
月曜日 しらす丼 「安芸しらす食堂」
月曜日には、「安芸しらす食堂」の新鮮なしらす丼を食べることができる。メインのどんぶりは、「釜あげしらす丼」、「釜あげしらすプラスかき揚げ丼」、「カツオ&釜あげしらすハーフ丼」、「釜あげしらすプラス生しらす丼」、「生しらす丼」の5種類。一般的な釜あげしらすだけでなく、生しらすやカツオを使ったどんぶりもある。
(写真:「安芸しらす食堂」のキッチンカー)
5種類のどんぶりのうち、「釜あげしらす丼」と「生しらす丼」は特別に学生価格での販売を行っている。「釜あげしらす丼」は500円、「生しらす丼」は600円と、本来より200円ほど安い金額で購入することができる。
(写真:どんぶりメニューのサンプル)
店主によると、安芸しらす食堂は高知を中心に四国では広く知られているという。6月は、高知の新鮮なしらすを、安く、学内で味わうことができる。
(写真:釜揚げしらすプラス生しらす丼。ポン酢で味の変化も楽しめる)
火曜日 ホットドッグ 「cafe defi」
火曜日はホットドッグ「cafe defi」だ。defiとはフランス語で「挑戦」という意味。店主はキッチンカーはじめて今年で8年になるそうだ。
(写真:「cafe defi」のキッチンカー)
メニューは全4種類で全て400円(税込)。注文を受けてから焼いている。人気の味は「チーズ&サルサ」と「ソーセージ」だそうだ。今回はその2種類をいただいた。
(写真:ホットドッグのサンプル。左から「カレーキャベツ」、「オニオンピクルス」、「チーズ&サルサ」、「ソーセージ」)
パンは無添加、他の3種のソーセージはアルトバイエルンだが、「ソーセージ」だけにはジョンソンヴィルを使っている。他の具材を入れない分、ソーセージ自体の存在感が強いものを選び、それに負けないようパンも他3種とは違う、よりハードなものにしているそう。
では、いざ実食!「チーズ&サルサ」は、あっさりとした味のパンとソーセージに、チーズとマスタードソースとケチャップが良いアクセントとなっている。素朴さと甘さとほんの少しの辛さが良いバランスとなっている。「ソーセージ」は、ソーセージのジューシーさが際立つ。追いかけるようにして噛みごたえのあるパンが主張してくる。そしてケチャップとマスタード。これぞ王道のホットドッグだ。
ソーセージの大きさとパンの噛みごたえのおかげか、女性ならば1つでも充分満足できるボリューム感だった。
(写真:部員が注文したホットドッグ。左から「ソーセージ」、「チーズ&サルサ」)
店主に年配の方には昔ながらのカレーキャベツが人気、などのお話を聞いていると、なんとレモネード(レモン)をサービスでつけてくれた。
レモンの優しい甘酸っぱさが暑さで疲弊した体に染み渡る。塩分も水分も補給でき、午後も頑張る活力をくれる一杯だった。
(写真:レモンスライス入りのレモネード)
大変温かい人柄の店主が真心込めて焼いてくれるホットドッグ。安心感のある優しい味わいに、きっとまた来たくなるはず。是非一度お試しあれ。
【後編】では、水、木、金曜日のキッチンカーを紹介する。普段とは違う昼食が食べたくなったら、授業日の昼休みはぜひ工学部食堂前のキッチンカーへ。
了
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