10月8日、9日の二日間、扇町公園(大阪市)で「レインボーフェスタ!2022」が開催された。「レインボーフェスタ!」は性の多様性を祝福し、分かち合うイベント。今年は「みんなの神大実現プロジェクト」が神戸大学有志として出展し、通称名使用への取り組みなどを紹介した。<佐藤ちひろ>
(写真:レインボーフェスタの入口)
10月8日、9日の二日間、扇町公園(大阪市)で「レインボーフェスタ!2022」が開催された。「レインボーフェスタ!」は性の多様性を祝福し、分かち合うイベント。今年は約50団体が出展した。神戸大からは、「みんなの神大実現プロジェクト」が神戸大学有志として出展。LGBTQAI+の尊厳と社会運動のシンボルであるレインボーフラッグを持ったうりぼーシールの配布や、通称名使用やガイドブックの作成など、LGBTQAI+が学びやすい大学を実現するための啓発活動の取り組みを紹介した。
ブースには、レインボーフラッグだけでなく、恋愛前提のコミュニケーションの在り方を変えたいという思いからアロマンティックフラッグが、また、通称名使用に向けての取り組みなどを行っていることから、トランスフラッグが掲げられた。
(写真:神戸大学有志のブース。)
「みんなの神大実現プロジェクト」は、LGBTQAI+を含む、すべての人にとって過ごしやすい神戸大を目指す団体で、現在10人ほどで活動している。今回、レインボーフェスタに参加したメンバーに話を聞いた。
団体創設メンバーの久保さん(修・2)は「当事者がいるということを可視化させたいという気持ちで出展した。声を上げることで大学が変わっているということを大学の内外を問わず多くの人に知ってほしい。」と話し、「神戸大の学生や、留学生、卒業生が来てくれた。『神戸大は保守的なイメージがあったけど、通称名使用の実現をしていてすごい』など、励ましの言葉をもらった。」と出展をしての気持ちを語った。
団体メンバーのみかんさん(工・3)は「いろいろな人とコミュニケ-ションすることができた。『私が学生の頃はなかった。すごい、頑張れ。』などと興味を持って聞いてくれる人も居た」と話し、ゆうさん(国人・1)は「今までの人生であまり出会うことがなかった人に多く会った。国籍、世代、セクシュアリティも多様で、車椅子の人にも来ていただいた。交流を通して、今までの自分の視野の狭さに気づいた。」と振り返った。
団体のブースを訪れた神戸大と阪大の学生は、「いろいろな人がいてダイバーシティを感じた。ブースも多様で面白い。」と感想を述べた。
二日目の10月9日の13:00からはプライドパレードが行われ、大勢の参加者が扇町公園周辺を歩き、多様性の尊重を訴えた。プライドパレードには、「性的マイノリティであることは罪や恥ずかしいことではなく、誇りのあることであり、社会に認められて当然であるという思い」が込められているという。
(写真:パレードに参加する学生)
また、学生の活動の様子は関西テレビにも取り上げられた。以下のURLから映像の視聴ができる。
URL=https://youtu.be/EAFjYVQCI0Y
了
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