フィギュア西日本選手権男子シニア 壷井達也が逆転V

 フィギュアスケート西日本選手権男子シニアが10月30日、京都市右京区の京都アクアリーナで行われ、壷井達也選手(シスメックス所属、国人2年)が出場した。男子シニアフリー(FS)で1位の146.78点を獲得し、合計で219.29点、SP1位だった木科雄登(関大)の203.53を上回り、逆転優勝を果たした。予定していた4回転サルコウこそ抜けて2回転となったものの、それ以外では安定した演技で着実に得点を重ねた。<本多真幸>

(写真:表彰式で、メダルと賞状を受け取った壷井選手。2022年10月30日京都市右京区の京都アクアリーナで撮影。)

 プログラム曲はネイサン・ラニアーのTorn Reduxで、振り付けはMassimo Scali氏が担当した。打楽器のリズムが特徴的な曲で、ミスがあればジャンプのタイミングが次々ずれていく危険があったが、曲を何度も聞いて感覚に落とし込み、身体が覚えて自然にタイミングが合うまで練習したという。

 1か月前に右肩を脱臼して以降、今大会のSPを含めて4回転に成功しておらず、「フリーではしっかりと決めたい」と話していた。しかしフリー演技の最初に予定していた4回転サルコウは、踏み切りに失敗し2回転となる。しかし、その後は練習してきた通りの安定した演技を見せ、スピンでは最高評価のレベル4を2本決めた。

(写真:演技終了直後の壷井選手)

 壷井選手は試合後、「悔しいところはあるが、優勝という結果を得れて満足」と話した。4回転失敗については課題だとしたが、「3週間で4回転を構成に入れる段階まで戻せたのは収穫」だという。

 今大会で10位以内に入ったので、壷井選手は12月に行われる全日本選手権に出場する。

 また、約1週間後の(現地時間)11月11日からは、シニアに上がって初のグランプリシリーズであるイギリス大会、11月末にはフィンランド大会がある。そこで、怪我前本来の、4回転2本を組み込んだ構成になるかは、「これから調子を見ながら、判断したい。」と語った。「(中野園子コーチの下で神戸でともに練習する)三原舞依選手とは2戦とも一緒なので、『チーム中野組』として2人で励まし合いながら頑張っていきたい。」

《第48回西日本選手権大会 @京都アクアリーナ》
(名前→所属→SP順位→FS順位→合計点)
壷井達也   シスメックス 2、 1、 219.29
木科雄登   関西大学   1、 2、 203.53
森口澄士   木下アカデミー3、4、 196.37
須本光希   関西大学   5、 5、 191.32
本田ルーカス剛史 木下アカデミー7、3、182.44
杉山匠海   岡山大学   6、 6、181.02
櫛田一樹   倉敷FSC  4、 8、165.86
小林隼    同志社大学 9、 7、158.24
三島悠生   ひょうご西宮FSC8、9、152.12
彦阪昇吾   立命館大学 10 、10、137.34
古家龍磨   九州工業大学 11 、11 、136.31
鈴木空    就実大学 13 、12、130.71
岩野颯太   邦和SC 12 、13、125.17
嘉手納宙大 臨海フィギュアSC14、14、120.92
和田龍京   中京大学 15、15、112.52
川口清壽   佛教大学 16 、16、110.15

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