アポロン第60回記念定演 100人超の大合唱で圧倒

 12月3日、神戸文化ホールで、神戸大混成合唱団アポロンが第60回記念定期演奏会を開催した。日本古謡「さくら」や「大地讃頌」、オペラコーラスなど17曲を披露。OB、OGとの合同ステージでは、100人を超えるメンバーで大迫力の歌声を響かせた。大学生や部員の家族、OB、OGなどが訪れ、部員が織りなすハーモニーを楽しんだ。<笠本菜々美>

(写真:100人を超えるOB、OGとの合同ステージ)

 神戸大混成合唱団アポロンは、12月3日、神戸文化ホール大ホールで第60回記念定期演奏会を開催した。演奏会では、17曲を披露。大学生や部員の家族、OB、OGなどが訪れた。感染症対策のため客席は1席ずつ間隔を空けており、1階席はほぼ満席となった。

 開演前、妹の歌唱を聴きにきたという男性は、「今は一緒に暮らしていないので、久しぶりに歌っている姿を観ることができる」と演奏を楽しみにする様子を見せた。

 1st Stage、2nd Stageでは、馴染み深い「さくら」や、明るくはつらつとした「〇と△の歌」、反戦を訴える谷川俊太郎の詩を用いた「死んだ男の残したものは」、混声合唱組曲「春のために」など、さまざまな曲調の曲をすべて無伴奏で披露した。友人の発表を観に来たという女性は、「背筋が伸びました。とても音がきれいで、伴奏がないのもすごかったです」と感動した様子だった。

(写真:無伴奏でハーモニーを響かせた現役団員)

 さらに、Remote Mix Stage、3rdStage では、現役学生とOB、OGが合同で歌った。Remote Mix Stageでは、さらにホールに集まることができないOB、OGも一緒に「バーチャル・コーラス」で参加。「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ《土の歌》より『大地讃頌』」を100人以上の大人数で歌い上げた。夫の友人がステージに参加したという女性は、「『大地讃頌』がいちばん印象に残っている。圧倒された」と話した。また、3rdStage では、団員たちは村の若者、囚人、ジプシーに扮し、ヨーロッパ風の世界観を演出。ミュージカルのようにとんかちやワインなどの小道具を使いつつ、オペラコーラスを披露した。

(写真:3rd Stageは、カラフルな衣装を着てミュージカル風に披露)

 ステージの終了後ごとに大きな拍手が鳴り、60回目の定期演奏会は大盛況となった。チーフマネージャーを務めた岩橋薫里さん(国人・4)は、「アポロンにとって様々な壁が立ちはだかった一年だったので、演奏会を開催できたこと自体がとても嬉しいです。コロナ禍での活動停止、記念定期演奏会を実施するプレッシャー、急遽の指揮者変更など、苦労もありました。しかし、OBOGさんとの合同ステージを企画する中、OBOGさんからも実行委員を募ることで皆で協力してこれらの苦労と向き合うことができました。」と達成感を見せた。また、来場者に向けて「演奏会が終了したその日のうちに、多くの方から良い演奏会だったとのコメントが来ました。私達の演奏が一人でも多くのお客様の心に響くものであったならば幸いです。たくさんの方にご来場いただきありがとうございました」とコメントを寄せた。

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