2023年度神戸大の2次試験の前期日程が2月25日に行われた。8時半ごろ、大学周辺では急いで試験場に向かったり、大学係員に道を尋ねたりする受験生の姿が見られた。前期日程で最も倍率が高かったのは、経済学部総合受験の4.7倍。26日は医学部医学科の面接がある。合格発表は3月9日(木)10時に神戸大学HPで行われる。<ニュースネット取材班>
神戸大の個別学力検査(2次試験)前期日程の試験日は好天に恵まれた。8時ごろは試験会場へ向かう受験生が構内を多く歩いていた。正門付近では、単語帳を見ながら最終確認している人や不安そうな顔でバス列に並ぶ人の姿もあった。
昨年に引き続き、会場には複数のアルコールが設置されるなどのコロナ対策が行われた。
全10学部の定員1921人に対し、5885人が志願し、倍率は3.1。実際の受験者数と受験率は、1科目目外国語が5595人、95.8%、2科目目数学が5628人、95.8%。2科目目終了後の昼休みには、数人で昼ご飯を持って学外へ出ていくひとや、生協の弁当を受け取りに来る人がいた。
1時半ごろには2科目受験の試験を終えて、晴れ晴れとした表情で帰宅する受験生もいた。
経済学部を受験したという、東京と名古屋の高校3年生の2人は「数学は過去問より簡単だったので、まあまあできたかなと思います。でも英語の会話文の問題が難しかったので少し不安です」と語った。
午後の科目の受験者数と受験率は、国語2543人、94.7%、理科3012人、96.7%だった。
17時過ぎ、少し雪が散らつく中、各キャンパスで試験を終えた受験生がほっとした表情で帰途に着いた。鶴甲第1キャンパスでは経済学部の試験を終えた受験生が、その後に六甲台第2キャンパスからは、理系学部の受験生が出てきた。神戸市バス16系統には臨時便が出され、「神大国際文化学研究科前」停留所には長蛇の列ができた。
経済学部を受験した東京出身で浪人している男子は、「過去問を解いて、自分にあった形式だと感じていて、本番で活かすことができた。前日に受験票を忘れてきたことに気づいて焦ったが、当日発行してもらえてよかった。」と安心した様子だった。
法学部を受験した京都出身の高校3年生男子は、「英語では最初焦って文章が頭に入ってこなかったものの、2次試験全体としてはまあまあできた。でも共通テストがよくなかったので、なんとも言えない」と不安げだった。
工学部を受けた大阪出身の高校3年生女子は、「緊張している周囲の受験生を見て、『みんなも同じなんだ』と思うことで自分の緊張を和らげた。春休みは、友人と卒業旅行に行きたい。」と明るく語った。
理学部を受けた兵庫県出身の高校3年生男子は、「共通テストや私大受験で慣れたので緊張はしなかった。時間はギリギリだったが書くだけ書けたので、最低点あたりで合格できたら。」と振り返った。
これで医学部医学科以外の前期日程が終了した。医学部医学科では26日9時から面接が行われる。前期日程の合格発表は3月9日(木)10時に神戸大学のホームページ上で行われ、キャンパスでの掲示はなし。後期日程は3月12日(日)に行われる。
了
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