6月1日から4日にかけて、大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居で行われている日本陸上競技選手権の2日目。台風2号の接近もあり、雨が降りしきる中でのレースとなった。全日本学生個人選手権400mHで2位の、神戸大陸上競技部の山科真之介(国人4年)は、51秒86の予選3組7着で敗退した。自己ベストの49秒61を2秒も下回った。山科は、「自分の歩数で走れば遅れることはないと思っていたが、気付いたらありえないくらい置いていかれて、気持ちも切れてしまった」とレース中の心境を素直に語った。<本多真幸>
(写真:最後の直線でハードルを飛び越える山科 2023年6月2日18時頃、大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居で撮影)
厳しい結果の裏にはケガの影響もあった。先週行われた関西インカレで神戸大は2部2位となり、1部に昇格。山科もチームのために覚悟を決めて臨み、400m、400mHで1位となって貢献した。しかし、同時に右足をねんざし、必ずしも万全ではない状態だった。山科は、「(関西インカレと日本選手権の、)どっちも頑張ろうと思ったんですけど、肝心の日本選手権で頑張れなくて…」と声を絞り出した。
(写真:レース後、厳しい表情を浮かべる山科。)
まずはケガを治すことに専念するという。「今年の世界選手権は無理ですけど、来年のパリ五輪を見据えて、後半シーズンは良い記録でポイントを稼ぐ。来年をいい形で迎えて、またこの舞台でリベンジしたい」と前を向いた。
《第107回日本陸上競技選手権大会第2日目 男子400mH予選 @ヤンマースタジアム長居》
2日目
400mH予選(3組2着+2)
山科真之介 51秒86(3組7着) 予選敗退
(Q、qが決勝進出)
1組
児玉悠作(ノジマ) 49秒37 Q
山内大夢(東邦銀) 49秒48 Q
出口晴翔(順天堂大) 49秒52 q
小川大輝(東洋大) 49秒75 q
山本竜大(SEKI A.C.) 50秒93
岡村州紘(日大大学院) 50秒94
鍜治木崚(住電RC) 51秒16
野中渓人(九州情報大AC) 51秒90
2組
井之上駿太(法大) 49秒84 Q
筒江海斗(STW) 49秒89 Q
栗林隼正(立命大) 50秒01
豊田兼(慶大) 50秒05
川越広弥(JAWS) 50秒25
高田一就(ROOTS TOKYO) 50秒77
黒川和樹(法大) 53秒15
3組
岸本鷹幸(富士通) 50秒18 Q
中井脩太(大東大) 50秒29 Q
髙橋祐満(スターヒルズ) 50秒37
尾﨑雄祐(PEACEアスリートクラブ) 50秒44
田中天智龍(早大) 50秒59
新城雄基(ROOTS TOKYO) 50秒95
山科真之介(神戸大) 51秒86
鈴木大河(日大) DNS
了
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