近畿学生軟式野球春季リーグ1部の優勝決定戦が6月15日、兵庫県尼崎市のベイコム野球場で行われ、神戸大軟式野球部は神戸学院大と対戦。試合は接戦となるが、神戸大はチャンスであと一本が出ず、1-2で惜敗し、リーグ戦初優勝を逃した。春季2位が決まった神戸大は、全日本大会出場の望みをかけて、今月末からの関西ブロック大会に挑む。<本多真幸>
(写真:神戸大先発の長澤。制球に苦しむが、8回2失点の好投で試合をまとめる。2023年6月15日10時47分、兵庫県尼崎市のベイコム野球場で撮影)
春季リーグを7勝3敗の1位タイで終えた神戸大は、同じく1位タイで並んだ神院大との優勝決定戦に臨んだ。
どんよりとした空の下、時折小雨が降る中で試合は始まった。神戸大の先発はエースの長澤遼太(3年)。この日は特に変化球のコントロールに苦しむ。2回ウラに先制を許し、4回ウラには神院大の4番に甘く入った球を捉えられて無死3塁のピンチを迎えると、続く打者に適時中安打を打たれ、追加点を許す。
しかし、その後の打者は連続三振に切って取る。5回ウラにも四球と味方のエラーでピンチを招くが無失点におさえる。6回以降は2塁を踏ませず、8回2失点でまとめた。
長澤の好投で接戦となる中、打線は、相手投手の直球にタイミングが合わず、あと一本が出なかった。2点を追いかける5回表、2死2塁から9番玖珂(くが)将太(3年)の中安打で2塁走者の佐々俊亮(3年)が生還して1点を返す。その後は2死満塁のチャンスとなるが、3番金山直人(3年)は投ゴロに倒れて追いつけなかった。
8回表にも四球とエラーで2死1,3塁のチャンスとなるが、5番長澤が二飛に倒れた。
(写真:0-2の5回表2死2塁、玖珂の中安打で神戸大が1点を返す。)
最終回も無得点に終わり、神戸大は1-2で惜敗。悲願の1部リーグ初優勝まで、あと一歩及ばなかった。完投した長澤だったが、「要所で四球を出してしまって、守備で耐えて攻撃のリズムを作るというチームの戦い方につなげられなかった」と自身の投球を悔やんだ。
窪田将大(ちひろ)主将(3年)は、「向こうがいい投手で、3点以内の勝負になると思って狙い球を決めていたが、思っていたより相手の直球が走って打者のタイミングが合わなかった」と語った。それでも、リーグ戦では最後に3連勝して1位となり、強さを見せているチームについて、「毎試合を通じてチームは成長している」とし、「関西ブロックはかなり厳しい戦いになると思うが、一戦必勝で死ぬ気で戦っていく。」と2週間後に迫る試合に向けての抱負を述べた。
春季リーグ2位が決まった神戸大は、全日本大会出場をかけて、6月26日からの関西ブロック大会に臨む。関西ブロック大会は、関西地区に4つある学生軟式野球連盟の各春季リーグ1部で2位または3位の計8大学が、トーナメント方式で戦う。優勝チームは、8月に長野県で行われる全日本大学軟式野球選抜大会に出場できる。神戸大の初戦の相手は、京滋大学軟式野球リーグの3位チームで、6月26日(月)14時00分に京都市伏見区の伏見桃山城運動公園野球場でプレーボール。
《近畿学生軟式野球春季リーグ1部 優勝決定戦 @ベイコム野球場》
神戸大 0 0 0 0 1 0 0 0 0|1
神院大 0 1 0 1 0 0 0 0 X|2
(画像:2023年近畿学生軟式野球春季1部リーグの順位表)
勝利数(引分けは0.5勝扱い)で順位が決まる。今季は1位2位、3位4位、5位6位がそれぞれ並んだため順位決定戦が行われ、神院大が神戸大に2-1で勝利、佛大が大体大に4-2で勝利、大成大が京産大に12-0で勝利した。1位が全国大会、2位、3位が関西ブロック大会へ出場する。5位は2部リーグ2位との入替戦を行う。6位は2部へ自動降格する。
了
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