システム情報学部を開設へ 2025年4月から

 文部科学省は7月21日、理系学部拡充を推進するための「大学・高専機能強化支援事業」の初回公募選定結果を発表した。神戸大も選定され、2025年4月にシステム情報学部(仮称)の開設に向けて動き出している。設置計画は現在構想中だという。<塚本光>

 文科省は7月21日、「大学・高専機能強化支援事業」の初回公募選定結果を発表した。「大学・高専機能強化支援事業」は、成長分野をけん引する大学や高専の理工農系学部の機能強化に向けた基金だ。
 デジタル化の加速度的な進展や、脱炭素が世界的な潮流は、労働需要の在り方にも根源的な変化をもたらすと予想される。デジタル・グリーン等の成長分野を担うのは理系人材であるが、日本は理系を専攻する学生割合が諸外国に比べて低い。
 そのため、これらの成長分野をけん引する高度専門人材の育成に向けて、意欲ある大学・高専が成長分野への学部転換等の改革を行うために、大学・高専が予見可能性をもって取り組めるよう、文科省が基金を創設し、安定的で機動的かつ継続的な支援を行うことになったという。
 
 神戸大は、情報系分野を対象とする、高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援のうち、ハイレベル枠に選ばれた。ハイレベル枠では、大学の学部・研究科の定員増等に伴う体制強化に必要な経費を、20億円程度まで最長10年、定額で支援を受けることができる。神戸大を含め、北海道大、筑波大、広島大など7件が選ばれている。
 
 これを受け、神戸大では2025年4月に工学部情報知能工学科を改組し、システム情報学部(仮称)の開設に向けて動き出している。
 設置計画は現在構想中だが、各メディアが伝えたところによると、改組時に情報知能工学科の定員を107人から150人に増やし、システム情報学研究科(大学院)の定員も約60人増やすことや、大学院と学部が一体運用する「システム情報学カレッジ」を構築すること、システム情報学を入学直後から専門的に学ぶ「反転教養教育」を行うことを計画しているという。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

月別アーカイブ

サークル・部活総覧

  1. 神戸大のサークル・部活のツイッター・アカウントを探せるぞっ!クリックすると、『神大PORT…
  2.  神戸大学の文化系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  3. 神戸大学のスポーツ系のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随…
  4. 神戸大学の医学部のサークル・部活(順不同)をジャンル別にリストアップしました。情報は随時更…
ページ上部へ戻る