8月11日、神戸大の壷井達也(国人3年。シスメックス)は「げんさんサマーカップ」の選手権男子でSP(ショートプログラム)に出場した。壷井選手は演技をノーミスでまとめ、87.25のスコアを記録。3位でSPを終えた。13日(日)にフリーの演技が行われる。<尾畑陽貴>
8月11日、滋賀県大津市の木下カンセーアイスアリーナ(滋賀県立アイスアリーナ)で「げんさんサマーカップ」が開幕した。同大会は4日間にわたって行われるフィギュアスケートの競技会で、ローカル大会という位置づけだが、選手権男子では昨季、GPファイナル準優勝の山本草太(中京大)や四大陸選手権優勝の三浦佳生(オリエンタルバイオ目黒日大高)、選手権女子では世界選手権2連覇中の坂本花織(シスメックス)など、全国から名だたる選手が集まる。1日目となる11日にはシニア男子のSPが開催された。
昨年は発熱で欠場、2020年にはコロナ禍での中止などもあり、この大会へはジュニア時代の2018年以来5年ぶりの出場だった。SPでの壷井選手の滑走順は6番目で、2グループ目の先頭だった。
使用曲はホアキン・ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』で、振り付けを担当したのは世界選手権メダリストのザカリ―・ダナヒューさんだ。壷井選手は、冒頭の4回転サルコウを成功させると、トリプルアクセルや3回転ルッツ+3回転トゥループのコンビネーションジャンプなど、難易度の高い技を正確に決め、全体を通してノーミスにまとめた。
壷井選手のSPスコアは、技術点が49.25、演技構成点が38.00の、トータル87.25点で、SP終了時点での順位は山本、三浦に次ぐ3位だった。フリーの演技は13日(日)に行われる。
競技終了直後の報道陣によるインタビューで、壷井選手は、「緊張したが、振り付けであったりジャンプスピンであったりと練習してきたことがしっかり出せて良かった。昨年はコロナウイルスの影響で歓声も抑えめだったが、今回久しぶりに観客の熱気を感じることもできた。フリーは昨年から継続している種目だが、今年度はマッシモ先生(マッシモ・スカリさん。2010年世界選手権3位)にも来ていただいてブラッシュアップを重ねたのでまた違ったものになると思う。みんなの前で良い演技をしたい。」とコメントした。
了
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