4年ぶり対面での名谷祭 晴天の下で1日目開催

 10月7日、神戸大学名谷キャンパスで第41回名谷祭が始まった。対面での開催は4年ぶり。課外活動団体によるステージ発表や学生らによる模擬店のほか、室内では保健学科の学生が体験型企画を行った。お笑いライブも開催され、3組のお笑い芸人がネタを披露した。8日にはビンゴ大会などの企画が予定されている。<川﨑成真>

(写真:名谷祭を訪れた人々 2023年10月7日14時半ごろ、名谷キャンパスのグラウンドで)

 名谷祭1日目は午前10時から始まった。おおむね晴天の下での開催となったが、時折風が激しく吹き荒れ、看板が倒れたり掲示物が吹き飛ばされたりする様子も見られた。

 グラウンドに設けられたステージでは、サークルによるパフォーマンスが披露された。神戸大学お笑い研究会Saharaは4組のコンビが多彩な持ちネタを披露。手話サークルぺんぺん草は、SEKAI NO OWARIの「RPG」などの楽曲を手話を用いて静かに熱唱した。ぺんぺん草の代表者は、「(昨年の)六甲祭の時も手話を披露したが、その時は雨が降っていて残念だった。今日は晴れている中で披露できてよかった」と顔をほころばせた。

(写真:楽曲に乗せて手話で歌唱するぺんぺん草 2023年10月7日13時半ごろ、ステージで)

 同じくグラウンドでは、保健学科の学生などが模擬店を出店。飲食物が販売されたほか、ボールを蹴って的に当てるゲーム「ストラックアウト」を出店している変わり種もあった。揚げパンを販売した学生(保・1)は「お客さんがけっこう来てくれてありがたい」と話した。また、娘が模擬店でフルーツ飴を販売しているという夫婦は「娘が楽しそうに働いている姿が見れてよかった」と満足した様子だった。

(写真:フランクフルトの模擬店 2023年10月7日15時半ごろ、グラウンドで)

 名谷キャンパスのF棟では、保健学科の各専攻ごとの体験コーナーが開かれた。看護学専攻の体験企画を担当した学生は「聴診器(の使用体験)に興味のある人が多い」と話した。また、理学療法学専攻の体験企画では、車椅子の乗車体験などが行われた。担当者は、今年は4年ぶりの対面開催となったため、企画を一から考える必要があり苦労したと語った。

 看護学専攻の体験企画に参加した夫婦は、「学生さんがしっかりしている。感じのいい人たちだった」と感心した様子だった。

(写真:車椅子体験をする参加者 2023年10月7日14時ごろ、F棟で)

 14時半からは、ワタナベエンターテインメントに所属する3組の芸人によるお笑いライブが開催された。

 まずは「ワタナベお笑いNo.1決定戦2022」で優勝したチュランペットが軽快な漫才で場を温めた。続いて登場したファイヤーサンダーは、ホワイトボードなどの小道具を巧みに用いたネタで笑いを誘い、ギャルとチャラ男のトリオ芸人であるぱーてぃーちゃんは他の芸人の持ちネタも披露しながら、特有の持ち味で場を盛り上げた。

 最後には3組全員がステージに上がって保健学科あるあるクイズやサイン抽選会が行われ、コンビ間を超えた掛け合いが繰り広げられた。

 お笑いライブを見るために訪れたという高校生は、「チュランペットは初めて知るコンビだったが、面白かった」と話した。

(写真:「親にテストを見せる場面」をテーマにしたネタを披露するファイヤーサンダー 2023年10月7日15時ごろ、ステージで)

 名谷祭実行委員長の吉雄瑞花さんは1日目について「意外とお客さんがステージ企画を楽しんでくれてよかった」と安堵の様子を見せ、「明日も雨が降らないでほしい。そして、みんなが(エンディング企画の)ビンゴ大会を楽しんで帰ってくれるように頑張りたい」と2日目への意気込みを語った。

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