2年前の「志」入試で出題ミス　高校生の疑問がきっかけ

　神戸大は１０月１３日、２０２１年１０月２日に行われた令和４年度「志」特別選抜で、理系の選抜問題に誤りがあったと発表した。当該問題について受験者全員を正解としたが、合否への影響はなかった。過去問を解いていた高校生が疑問を抱き、高校を通じて大学に問い合わせたことでミスが発覚した。＜川﨑成真＞

　神戸大は１０月１３日、２０２１年１０月２日に行われた令和４年度神戸大学「志」特別選抜第１次選抜総合問題（理系）の問題文に誤りがあったと発表した。

　神戸大によると、誤りがあったのは総合問題Ⅱ第１問の設問のうちの１つ。化学分野の元素の知識を問う設問について、問題文に誤りがあり、正答が存在しなかった。なお、当該問題について受験者６０人全員を正解としたが、加点による合否への影響はないとしている。

　神戸大のホームページに掲載されている過去問題を解いている際に疑問を抱いた高校生が高校教員に質問したところ、当該教員が出題ミスの可能性があると判断し、神戸大に照会。神戸大の担当教員が問題を確認したところ、出題ミスであることが判明したという。

　今後の対応策について神戸大は「従来から行っている問題チェック後、更に最終のチェックを行う２段構えのチェック体制を設ける」とした。

　「志」特別選抜は、高い志を持って社会に貢献できる学生を選抜することを目的として２０１９年度から始まった、大学入学共通テストを課さない総合型選抜。高校におけるこれまでの主体的な取り組みや、選抜問題の成績などを評価する。

【令和4年度神戸大学「志」特別選抜第１次選抜における問題文誤りについて】

神戸大の入試で出題ミス、過去問解こうとした高校生が発見　2年前の受験生、全員正解に

／Yahoo!ニュース-神戸新聞NEXT（２０２３年１０月１３日１７時１２分）

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