2月25日、国公立大学では2次試験の前期日程が始まった。神戸大では一般選抜試験の前期日程として、各キャンパスで試験を実施。全国から神戸大の志願者が集まった。前期日程で最も倍率が高かったのは工学部応用化学科の4.9倍。26日は医学部の一部学科・専攻で面接がある。合格発表は3月7日(木)10時に神戸大学HPで行われる。<川﨑成真>
(写真:試験会場へ向かう受験生。2024年2月25日8時半ごろ、六甲台第1キャンパス試験場で撮影。)
前期日程の朝はあいにくの雨。7時半頃、大学に近いJR六甲道駅の北口には、バス停に並ぶ受験生らが傘を差しながら長蛇の列を作っていた。
8時ごろには、各キャンパスで試験会場へ向かう受験生が次々と現れた。友人と談笑しながら階段を上る人や、係員に道を尋ねる人など、受験生らの様子は様々だ。受験生を見送ったあと、正門の写真を撮影する保護者の姿もあった。
法学部志望者の母親は「落ち着いて頑張ってほしい」と話し、経済学部を受ける受験生の母親は「(今日まで)すごく勉強していた。『絶対に受かれよ』という気持ち」と心境を語った。
今年度は全10学部の定員1892人に対して6110人が志願し、倍率は3.2倍となった。最も倍率が高かったのは工学部応用化学科の4.9倍。実際の受験者数と受験率は、外国語5842人(96.2%)、数学5867人(96.2%)、国語2662人(95.2%)、理科3157人(97.0%)だった。
(写真:試験室内の様子。2024年2月25日午前9時ごろ、六甲台第1キャンパス試験場第1試験室で撮影。)
17時頃には雨も止み、受験生らは傘を差さずに試験場を出た。鶴甲第1キャンパスでは、受験生は係員の誘導にしたがって階段を下り、市バス16系統を待つ列に続々と飲み込まれていった。通話を繋げながら迎えに来た保護者の姿を探す人も見受けられた。
(写真:帰路につく受験生ら。2024年2月25日17時ごろ、鶴甲第1キャンパス試験場で撮影。)
経営学部を受験した名古屋出身の受験生は、「(緊張して)数学の最初の問題で計算ミスをして点を吹っ飛ばしてしまった」と肩を落とした。理学部志望の受験生は「模試みたいな感覚で受けたのであまり緊張はしなかった。物理ではあまり問題集には出てこないような問題が出て難しかった」と話した。
前期日程の筆記試験は25日で終了したが、医学部医学科と保健学科看護専攻では26日に面接が行われる。前期日程の合格発表は3月7日(木)10時に神戸大学のホームページ上で行われ、キャンパスでの掲示はない。後期日程は3月12日(火)に行われる。
(画像: 2024年度一般選抜(前期日程)の受験者数。神戸大の発表をもとにニュースネット委員会が作成)
了
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