2次試験後期日程 2時間繰り下がる科目も

 3月12日、神戸大個別学力検査の後期日程が雨天の中行われ、1663人の受験生が受験した。電車の遅延で一部科目の試験開始が最大2時間繰り下げられた。入試関係者によると、試験が2時間繰り下がることはここ数年ではなかったという。合格発表は3月21日(木)10時ごろにサイト上で。構内での掲示は行われない。<奥田百合子>

(写真: 神戸大六甲台第2キャンパス試験会場 2024年3月12日8時50分撮影)

 前期日程と同じく、雨天の中での試験だった。多くの受験生が傘を差しながら試験会場に向かっていた。

 後期試験が行われたのは経済、経営学部以外の8学部で、試験科目は数学、英語、小論文(学部学科によって必要科目は異なる)。

 阪急電車とJRの遅延により、国際人間科学部・環境共生学科の理科系受験と工学部の数学の試験開始時刻が2時間、その他の数学の開始時刻が1時間繰り下げられた。神戸大入試関係者によると、試験が2時間繰り下がることは、ここ数年ではなかったという。文系学部の試験は従来のスケジュール通りに進められた。

(写真: 工学部試験場前。2024年3月12日10時半ごろ撮影)

 工学部の食堂は、8時〜14時まで(試験の遅れにより16時まで延長)受験生控室として開放されており、多くの受験生やその保護者が試験開始まで待機していた。最後の追い込みをする受験生や雑談をする受験生など、さまざまな姿が見受けられた。

 工学部機械工学科を受けるために大阪から来たという受験生は、「昨日はたくさん寝れたし、そんなに緊張していない。数学の試験でどのような問題が出題されるんだろうとワクワクしている」と語った。

 付き添いの母親は、「とにかく体調万全で全ての試験を受けられて良かった」と笑った。

(写真:受験者控室となり、多くの受験生や保護者が雨風をしのいだ工学部食堂。2024年3月12日14時半ごろ撮影)

 15時50分には、全ての学部・学科の試験が終わった。試験終了時には雨も止み、受験生は傘を差さずに帰路についた。

(写真:受験を終えて帰路につく受験生たち。2024年3月12日16時ごろ撮影)

 娘の受験のために大阪から来たという夫婦は、「試験が2時間遅れたおかげで、逆に『見直す時間ができて良かったね』と前向きにとらえるようにした。娘はとても緊張していたが、リラックスする時間になったのでは」と語った。

 受験生の男子2人は試験を終えて「過去問より難しかったと思う。大問4の数列の問題が難しかった。(これまで受験した)大学の中で、一番座りやすい椅子だった」と笑った。

 後期試験の合否は、3月21日(木)10時ごろに神戸大サイトで行われる。前期日程に引き続き、大学構内での合格者番号の掲示は行われない。

(画像: 2024年度一般選抜(後期日程)の受験者数。神戸大の発表をもとにニュースネット委員会が作成)

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