4月13日、神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)で社会科学系の学部・大学院などの同窓会「凌霜会(りょうそうかい)」の創立100周年記念式典が行われた。同窓生や現役学生、大学関係者など約300人が参加し、凌霜会の100年の歩みを振り返り、さらなる発展を誓いあった。式典の後には懇親会も行われ、会員は親睦を深めた。<蔦旺太朗>
開会の挨拶では、凌霜会を代表して第11代凌霜会理事長の大坪清さんが来賓と参加者に感謝を述べ「次代を担う凌霜の皆様に歴史と伝統を引き継いでいただけるよう、そして会員の皆様にとって有益かつ有意義な組織であり続けるよう、全力を尽くしていく」と話した。
(写真:挨拶する大坪理事長。2024年4月13日13時4分撮影。ポートピアホテル「ポートピアホール」で)
藤澤正人学長は、凌霜会による大学への支援に感謝を述べるとともに「少子化が急速に進む中で、優秀な学生を獲得し、社会で活躍する人材に育て上げることは大学にとって非常に大きな使命であり、様々な分野で活躍される凌霜会の皆様にはぜひとも神戸大をアピールしていただきたい」と話した。
(写真:祝辞を述べる藤澤学長。2024年4月13日13時17分撮影)
また、校友会の中村直彦副会長は「学部同窓会は学部内の事業、校友会は学部をまたいだ事業を実施しており、校友会と学部同窓会が車の両輪となって事業に取り組んでいる」と同窓会と校友会の協力の重要性を語った。
(写真:祝辞を述べる校友会の中村副会長。2024年4月13日13時26分撮影)
記念講演では当初神戸大名誉教授の五百旗頭真(いおきべ まこと)さんが登壇する予定だったが、3月6日に急逝したため、法学研究科の簑原俊洋教授が代わって講演を行うこととなった。簑原教授は、五百旗頭教授からの贈りものであるネクタイをして登壇。講演「激動の世界と日本~恩師から引き継いだもの~」と題した講演では、五百旗頭教授と自身の思い出を振り返りながら温和な人柄、学問に対する真摯な姿勢を語り、恩師を追悼した。後半では、世界を取り巻く覇権挑戦期の突入、日本外交の未来に関して見解を述べた。
(写真:記念講演を行う簑原教授。2024年4月13日13時32分撮影)
各年代の卒業生によるパネルディスカッションでは、40代、50代、60代、70代の4人の卒業生が在学中の『時代』の趨勢を表すキーワードとともに、戦後の神戸大の歴史を振り返った。
(写真:パネルディスカッションの様子。2024年4月13日午後撮影 凌霜会提供)
記念式典の後には懇親会が開かれ、乾杯の挨拶では凌霜会副理事長の宮本又郎さんが登壇した。
(写真:乾杯挨拶の様子。2024年4月13日15時38分撮影。ポートピアホテル「大輪田の間」で)
舞台披露では宝生流能楽部による演目披露、混声合唱団アポロンと応援団総部による「商神」合唱が行われた。「商神」は、神戸大学の前身校の一つである神戸高等商業学校の学歌として発表され、初代・水島銕也校長の教育理念として引き継がれてきた歌だ。
(写真:宝生流能楽部が祝いの舞を披露した。2024年4月13日15時19分撮影)
(写真:混声合唱団アポロンと応援団総部による「商神」合唱。2024年4月13日16時56分撮影)
閉会の挨拶では、凌霜会副理事長の番尚志さんが凌霜会と神戸大学の発展を祈り、会を締めくくった。
(写真:閉会挨拶をする番副理事長。2024年4月13日17時1分撮影)
(写真:凌霜会100年を祝ってかけつけた約300人の参加者。2024年4月13日午後撮影 凌霜会提供)
了
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