タッチフット部、春季トーナメント制覇 全国大会Sugarボウルへ

 5月11日、万博MKタクシーフィールドエキスポで、関西学生女子タッチフットボール春季トーナメントが行われた。神戸大タッチフット部Rooksは初戦で京都府立大と対戦して25-12で勝利。決勝で武庫川女子大と対戦して7-6で勝利し、春季トーナメントを制した。この結果により、Rooksは6月1日に横浜スタジアムで行われる全国大会、Sugarボウルへの出場権を獲得した。2019年以来、5年ぶりの出場となる。<蔦旺太朗>

 5月11日、万博MKタクシーフィールドエキスポ(大阪府吹田市)で関西学生女子タッチフットボール春季トーナメントが行われた。このトーナメントの優勝者1チームがSugarボウルへの出場権を与えられる。

 神戸大の初戦の相手は京都府立大。第1Qに神戸大が先制点となるタッチダウンを成功させて6点を得ると、続くクォーターでも得点を重ねていく(6-0)。

 第2Q、神戸大は50番上田(工・4)がタッチダウン、さらに8番榎本(国人・2)がトライフォーポイント(以下TFP)で追加得点(13-0)。続いて、1番内藤(国人・3)がパスをキャッチすると相手をふりきりそのままタッチダウン(19-0)。TFPに失敗するも、このクォーターで13点を獲得した。

(写真:タッチダウンを決める内藤。2024年5月11日10時17分撮影。万博MKタクシーフィールドエキスポで)

 第3Q、10番辻(国人・4)がインターセプトすると、ラインから10ヤード手前までランプレーでボールを運びチャンスを作る。しかし相手の守りに阻まれ、得点とはならなかった。

 神戸大は固い守りで第1Q、第2Qを無失点で終えたが、第3Qで相手に得点を許す。第3Q終了残り24秒、京都府立大がインターセプトに成功、勢いにのって神戸大のDFを崩してタッチダウン。神戸大はTFPの追加点を阻止するも6失点(19-6)。

(写真:ランプレーでボールを運ぶ辻。2024年5月11日10時39分撮影)

第4Q、15番牛島(経営・4)からのパスを、50番上田がキャッチしてタッチダウンして追加点(25-6)。試合終了残り1分ごろに失点を許して相手の勢いは増すが、試合終了まで逃げ切って神戸大が勝利した(25-12)。

 これにより神戸大は決勝戦に勝ち進み、同じく勝ち上がった武庫川女子大と対戦した。武庫川女子大には去年の秋季リーグで14-15の僅差で敗北しており、今試合がリベンジマッチとなる。

(写真:試合開始前に円陣を組むRooks。2024年5月11日14時33分撮影)

 第1Q、相手の猛攻を止めきれずに少しずつゴールラインまで詰められ失点。TFPを止めて6失点となる。第2Q、50番上田のタッチダウン、8番榎本のTFPで追加点を得て7得点、相手を1点差でリードする。

(写真:タッチダウンを決める上田。2024年5月11日14時49分撮影)

 第3Q、神戸大はゴールラインから残り10ヤードまで攻め込むも、得点ならず。両者果敢に攻め込むもボールを運びきれずにこう着した状況が続く。

 第4Q、試合終了残りわずか、相手にエンドゾーン手前まで攻め入られ、神戸大に今試合最大のピンチが訪れる。相手がパスプレーでタッチダウンを決めようとすると、24番桜間(国人・4)がパスされたボールをカットしピンチを切り抜ける。そのまま試合終了まで逃げ切り、7-6の1点差で神戸大が勝利、春季リーグを制した。

(写真:インターセプトする桜間。2024年5月11日15時29分撮影)

(写真:試合終了の瞬間。2024年5月11日15時30分撮影)

 今回の春季トーナメント優勝により、神戸大は6月1日に横浜スタジアムで行われるSugarボウルへの出場権を獲得した。

 試合後のインタビューで、主将の内藤千紗(国人・3)は「春季リーグ優勝を目標にして3か月間やってきたので、その結果が出てとてもうれしい。新チームになって色々な課題があったが、多くの方の支えがあってここまで来ることができたので、感謝の気持ちでいっぱいです。今のチームは静かな人が多く、盛り上がりに欠けて試合の流れに乗り切れないことがあった。それを克服するためにコミュニケーションを大事にしていて、スタメンだけでなくベンチのメンバーも巻き込んで話し合うようにしている。久しぶりのSugarボウル出場、やり残すことがないように練習して『aggressive』を全国に表現したい。」と話した。

 同じく主将の西村菜津(農・3)は「個人的にすごく苦しいシーズンだったが、みんなで一つになれたこと、この試合を勝たせてくれてありがとうということをメンバーに伝えたい。たくさんの方の支えがあって勝つことができたので、感謝の気持ちでいっぱいです。練習では、一人ひとり個人の課題をチームスローガンにもなっている『aggressive』と名付け、それができたら『ナイスaggressive』と声をかけるという取り組みを行い、明るく練習するようにしている。これからは新入生を含めた練習になるので、全員で成長していけるようにSugarボウルまで1か月間頑張りたい。」と話し、2人チームスローガン『aggressive』への思いを語った。

 北山ヘッドコーチ「決勝はTFPをしっかり決めて、その1点差で勝利できたので良かった。また粘り強くDFして最後にインターセプトで締めくくれたことは、春に頑張ったことの成果が出たと思う。あと2本タッチダウンを取れたかなと思うので、SugarボウルまでにOF力を高めていきたい。『aggressive』というスローガンを掲げ、練習では一人ひとりが主体的にやっていこうと取り組んでいる。全員が自分にできることを考えながら練習している雰囲気が感じられる。5年ぶりSugarボウル、あまり気負わずに、まずは一戦一戦大事に戦っていこうと思う。」と意気込みを語った。

《2024年度関西学生女子タッチフットボール春季トーナメント@万博MKタクシーフィールド(大阪府吹田市)》

初戦

神戸 6 13 0 6|25

京府 0 0  6 6|12

決勝戦

神戸 0 7 0 0|7

武女 6 0 0 0|6

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