神戸大OBが監督の「#つぶやき市長と議会のオキテ」 元町映画館で6月29日(土)から上映

 石丸伸二・前安芸高田市長と議会の軋轢を描いたドキュメンタリー映画「#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」が、元町映画館で6月29日(土)から上映される。2019年に神戸大法学部を卒業した、広島ホームテレビ・記者の岡森吉宏(おかもり・よしひろ)さんが監督を務めた。岡森さんは「多くの若い方にも地方政治のリアル・あり方を考えるきっかけにしてもらいたい」と話す。<奥田百合子>

(画像:映画「#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」ポスター表面)

(画像:ポスター裏面)

 「#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」は、東京都知事選への出馬を表明している、石丸伸二・前安芸高田市長(広島県)と議会の軋轢を描いたドキュメンタリー映画だ。

 公式サイトの映画紹介では「効率的で持続可能な市政を目指し、非合理的と判断した事業の中止や新しい政策を次々と打ち出す新市長と、従来の手順を重んじる議員たちとの溝が深まるなか、石丸市長のある投稿をきっかけに、議会は思わぬ方向へ展開していく…」と記載されている。

 元町映画館(神戸市中央区)で6月29日(土)~7月12日(金)まで上映される。学生のチケット料金は1000円で、学生証を提示する必要がある。元町映画館のほかにも、全国にある32カ所の映画館で5月~8月にかけて上映される。

 公式サイトによると、広島ホームテレビが石丸市長当選から数百時間にわたって安芸高田市政に密着取材を行い、番組のアーカイブ配信は900万回以上の再生回数を記録した。映画版では、TV放送では入らなかった市民の動きや、その後の取材を大幅に加え再構成したという。

【「#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」公式サイト】=

https://tsubuyaki-mayor.com

 監督を務めた広島ホームテレビ・記者の岡森吉宏さんは、2019年に神戸大法学部を卒業した。法学部では政治・国際コースを選び、行政がテーマのゼミに所属していたという。
 また、所属していた混声合唱団エルデでは、定期演奏会の演劇風ステージで脚本・監督を担当した。高校時代から続けていた漫才では、相方の坂本聡さん(現・NHK神戸放送局アナウンサー)と六甲祭のお笑いグランプリに出場し、4回生の時に優勝を果たした。

 岡森さんは、学生時代の経験からも通じるように「多くの人に自分が手掛けたコンテンツを伝える」仕事がしたいと思い、テレビ局への入社を決めた。
 石丸前市長が当選した当時は、県警担当記者だったという岡森さん。たまたま石丸前市長の初登庁を取材した際に「なんでも撮影していいですよ」とNGなしで取材を受けることを前市長が明言したことから、「地方政治のこれまで見えていなかった部分が取材できるのでは」と取材がスタートした。

岡森監督のコメント

「この映画をみた皆さんに、⽯丸市政の是⾮を問いたいとは思っていません。映画化の際は『市⻑』『議会』『市⺠』など、地⽅政治に関わる多くの視点から『⽣じた事象』を盛り込みました。市⻑・議会の双⽅に、納得できる部分・できない部分があると思います。ただ、そこで終わってほしくはないのです。街の⾏く末を決める地⽅政治の在り⽅について、『⾃分の街はどうなのか、何が必要なのか』と、“⾃分ごと”として考えるきっかけにしてもらいたい」

元町映画館では、公開初日の6月29日(土)17時半の回上映後に岡森吉宏監督によるトークイベントが予定されている。

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【神戸大から37年ぶりNHKアナ 法学部卒の坂本さん│2020年6月13日 神戸大学ニュースネット委員会】

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