はちの巣座が8月24日(土)、25日(日)に新人公演 イカロスの森で

 神戸大演劇研究会はちの巣座が、8月24日(土)、25日(日)に新人公演「いつまでも君を」をイカロスの森(神戸市灘区)で上演する。事前予約が必要で、料金は無料カンパ制。8月23日に同会場で行われたリハーサルを取材した。演出担当は「『良くも悪くも人の心に強く残っているものは晴れない』ことを伝えたい」と話した。<奥田百合子、熊谷孝太>

(写真:公演の一場面。2024年8月23日撮影)

 神戸大演劇研究会はちの巣座が、イカロスの森(JR摩耶駅から徒歩約10分)で8月24日(土)15時~/18時~、25日(日)13時~/17時から新人公演「いつまでも君を」を上演する。料金は無料カンパ制。観劇には事前予約が必要。

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 はちの巣座は40年以上の歴史をもつ演劇団体であり、年4回の公演を中心に活動している。今回上演される新人公演は、演者・裏方計16人によって作り上げられ、新入部員を中心とした9人が演じる。練習期間は約2か月だったという。

 8月23日18時からイカロスの森で行われたリハーサルを取材した。会場入口から階段を下り、地下1階に劇場がある。会場の収容人数は約30人で、空調は完備されている。演者との距離が近いため、臨場感があった。リハーサルは約1時間にわたって行われた。

(写真:会場の「イカロスの森」の入口。2024年8月23日17時55分撮影)

 公演「いつまでも君を」は、サークルの同期で旅行する大学生らが、旅先で事件に巻き込まれる…というストーリー。雨が降りしきる中、土砂崩れが発生し警察も立ち入れない状況の中、旅館では犯人探しが始まる。犯人の動機は何なのか。目が離せない展開に引き込まれる。

 リハーサルにも関わらず、クライマックスの独白シーンでは演者の目に涙が浮かぶ場面もあった。公演で優奈役を演じたノムラチヨリさん(国人・3)は、「台本を読むときに、どういう感情をこめて言うのかに焦点を当てて、優奈のパーソナリティの分析をしました」と話した。「(一面的な)性格を演じるのではなく、人間を演じるために、コロコロ(表情を)変えたつもりです」といい、本番でも優奈の表情に注目だ。

(写真:登場人物たちが公演の舞台となる旅館に到着したシーン。2024年8月23日撮影)

 今回の公演で演出を手掛けた仲野わたるさん(理・2)は、伝えたいメッセージとして「人の心に強く残っているものは晴れない。良くも悪くも残るもの」と話した。新入部員に対しては、「これまで演劇に対して前向きに取り組んでくれた」と激励する。「何より新しく入ってきた子たちが、お客さんの前で演劇できる機会をちゃんと作れてよかったという気持ちです。演劇をやり始めたばかりの、まだ何にも影響を受けていない演技ってなかなか見れるものではないので、そのような点でも新人公演は楽しめるのではないかなと思います」と心境を述べた。

(写真:カーテンコール。2024年8月23日撮影)

≪神戸大演劇研究会はちの巣座 新人公演「いつまでも君を」≫

●主催=神戸大演劇研究会はちの巣座
●会場=イカロスの森(神戸市灘区、JR摩耶駅から徒歩約10分)
●日時=8月24日(土)15時開演/18時開演、8月25日(日)13時開演/17時開演 各公演開演30分前より開場。公演時間約1時間。
●料金=無料カンパ制(チケットなどが無く、無料で観ることができる公演。公演終了後、観客が支払いたい金額を支払う仕組み。)
神戸大演劇研究会はちの巣座公式Instagram
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