硬式野球部、秋季リーグ開幕2連勝 1部復帰に向けて幸先良いスタート

 9月4日、近畿学生野球連盟秋季2部リーグがくら寿司スタジアム堺で開幕した。神戸大硬式野球部は第1節で大阪大谷大と対戦し、一回戦は7-0でコールド勝ち、5日に行われた二回戦は3-1で勝利して順調な滑り出しを見せた。〈蔦旺太朗、長瀬福実〉

 9月5日、くら寿司スタジアム堺(大阪府堺市)で近畿学生野球連盟秋季リーグ第1節二回戦が行われた。神戸大は投手戦を制して3―1で勝利し、7-0で快勝した4日の一回戦に続いて2連勝となった。春季リーグではあと一歩の所で1部昇格を逃した神戸大は、目標である今年中の1部昇格を果たす最後のチャンスとなる。

 1回裏、神戸大は先発の早崎(2・経済)が空三振を含む三者凡退の完璧な立ち上がりを見せた。2回裏には、2死からヒットと四球で満塁のピンチを招くも無失点で相手打線を抑える。

(写真:5.2回を1失点にまとめ、試合を作った先発・早崎。2024年9月5日8時52分撮影。くら寿司スタジアム堺で)

 3回表、1死から太田(4・海政)がチーム初ヒットを放つも、後続が併殺に打ち取られ得点につなげることはできなかった。4回にはセカンド太田にファインプレーが飛び出すなどバックの盛り立てもあり、白熱した投手戦が繰り広げられる。

 5回表、茂見(3・国人)がレフト前の安打、喜田(4・経済)が四球によって出塁。2死二、三塁の場面から永野(4・法)のスクイズにより先制点を得る。さらに大隈(4・海政)の流し方向への2点タイムリーで神戸大はこの回一挙に3点を先制した(3-0)。しかしその裏、四球で相手に出塁を許すと、2死一塁からタイムリーを打たれて1点を返される(2-1)。

(写真:先制点となるスクイズを成功させる永野。2024年9月5日9時41分撮影)

(写真:大隈のタイムリーで生還する太田。2024年9月5日9時43分撮影)

 6回裏、2死一、二塁のピンチでマウンドに上がったサウスポーの池田(4・工)が二ゴロに打ち取り火消しに成功。先発早崎は5.2回91球1失点(被安打3、2奪三振)の好投。

 8回裏、神戸大は2死3塁のピンチを招いたところで池田から右腕の狩山(4・工)にスイッチ。継投策がハマり、無失点で凌ぐ。

 9回裏、この回もマウンドに上がった狩山は、走者を背負うもセンター大隈がダイビングキャッチを見せるなどして無失点。神戸大は3-1で勝利し、これで2連勝となった。

(写真:ファインプレーを見せたセンター大隈。2024年9月5日11時2分撮影)

 試合後のインタビューで、喜田主将は「今日の試合はしっかり勝ち切れたので良かった。守備では8回にミスがあったが、その後にピッチャー陣でカバーができて、1失点に抑えられたことが今回の勝利につながったと思う。守備からリズムをつくるということはこの代で意識していることで、春から成果が出ている部分だ。打撃に関しては、今回は相手のミスから繋がることが多かった、練習では攻撃でのバリエーションを増やして得点力を上げることを目標に取り組んでいるので、もっと自分たちでチャンスを作っていきたい」と振り返った。
 自身のプレーに関しては「盗塁をひとつ差すことができたが、一つも盗塁させないことが今後の目標。攻撃に関してはいいヒットはまだ出ていないが、四球を見極めるなどしてしっかりと出塁し、チャンスを広げていきたい」また、「10連勝して2部優勝し、入れ替え戦で2連勝し1部に上がることしか考えていない。9月中も成長できるので、チームとして向上心を常に持ってやっていく」と意気込みを語った。

(写真:取材に応じる主将・喜田。2024年9月5日11時23分撮影)

 中井監督は試合展開について、「神戸大はタイミングをずらしてくるピッチャーに弱く、ワンチャンスのみでの3点だったので、前半は非常に苦しかった。しかし、ピッチャーが昨日に引き続き持ち味を出してくれて、守備面もミスはあることにはあるが、単発でみんなでカバーし合えている中でのミスで、最少失点で切り抜けることができたのが勝因だと思う。」と総括した。
 バントや盗塁など、小技を絡めた攻撃に関しては、「今年のチームはエンドランや盗塁などをしっかり仕掛けていこうと練習を積んできた」とし、先制した5回表1死満塁の場面についても、「代打を出すかどうかは迷ったが、満塁になったら初球で(スクイズ)いくぞとネクストバッターズサークルの時点で伝えていた。あのスクイズで流れが来たと思う」と振り返った。
 今後については、「一人一人が持ち味を出しているので、大崩れする試合はないと思う。入れ替え戦で戦う1部のチームはどこも強く、どこと対戦することになっても実力が上と思って臨むことになるので、我々もそこに向けて更に力をつけていかなければならない。1部復帰以外考えていないので、それを12連勝で達成して、4回生に笑って引退してもらいたい。内容はともかく絶対勝ちにこだわって、出し惜しみすることなくやっていきたい」と意気込んだ。

(写真:取材に応じる中井監督。2024年9月5日12時9分撮影)

 次の試合は9月13日(金)11時40分からくら寿司スタジアム堺で行われる太成大戦。

《近畿学生野球連盟秋季リーグ第1節二回戦 @くら寿司スタジアム堺》
●スコア
 神戸大 000 030 000|3
 大谷大 000 010 000|1
●バッテリー:早崎、池田、狩山-喜田
●投手成績
 早崎 5.2回91球3安打5四球2奪三振1失点
 池田 2回32球0安打0四球2奪三振0失点
 狩山 1.1回21球0安打1四球0奪三振0失点
●打撃成績
 安打:大隈、日下、茂見、喜田、太田
 打点:永野(1)、大隈(2)

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