震災30年、近藤民代教授トークセッション 12月11日(水)17時から工学部C2棟で

 まもなく発生から30年になる阪神・淡路大震災。ニュースネット委員会は、発災時に工学部建設学科1年生だった神戸大都市安全研究センター教授の近藤民代さんを迎え、トークセッションを行います。

(トークセッションの告知ポスター)

 1995年1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震。マグニチュード7.3を記録し、神戸市や淡路島では震度7の揺れが認められた直下型の地震でした。兵庫県南部や大阪府北部などで6434人が亡くなり、阪神・淡路大震災と呼ばれています。

 神戸大都市安全研究センター教授の近藤民代さんは、当時、工学部建設学科の1年生でした。

 地震の日はインフルエンザでたまたま滋賀県の実家にいました。地震後に大学へ行ったのは、発災から1週間か10日ほどたったころ。「テレビでJR六甲道駅が崩れ落ちた映像などを見ていましたが、大学に出てきて実際に倒壊した建物、道路を目の当たりにして衝撃を受けました」といいます。

 震災直後、多くの学生たちが参加した被災家屋の建物調査には参加しませんでしたが、修士1年生から始まった『震災犠牲者聞き語り調査会』には手を挙げて参加しました。

 その後、ハリケーンカトリーナ (2005年)の現地調査などを経て、東日本大震災ではゼミ生有志と岩手県大槌町に入り、地元の高校生が復興の定点観測をする活動を見続けました。

 神戸大学都市安全研究センターでは、1997年に始まったオープンゼミナールを引き継いで開催し市民とともに災害を考える場をつくり、減災復興学、居住環境計画の研究者として活動しています。

 近藤さんは、被災した神戸の街を見て、そして聞き語り調査で遺族と向き合い、何を感じたのか。

 トークセッションでは、神戸大の学部1年生から大学院生だった近藤さんの眼差しを通して阪神・淡路大震災を追体験します。そして、「あらゆる学問が災害時に何らかの貢献ができる」という近藤さんのメッセージを受けて、私たち大学生はどのように災害列島日本と向き合えばいいのかを考えます。

 聞き手は、30年前の震災で神戸からの第一報を伝えた元NHKアナウンサーの住田功一さん(経営・1983年卒)。大きな災害を前にして、初動取材は後悔ばかりだったという住田さんが、災害の専門家の近藤教授と語り合う中に、そのヒントが見つかるか注目です。

この模様は公開収録が行われ、1月のNHK「ラジオ深夜便」で放送される予定です。

(写真: 神戸大都市安全研究センター教授の近藤民代さん)

《トークセッション 「工学部一年生が見た阪神・淡路大震災」 》
●日時=2024年12月11日(水)17時から19時
●場所=神戸大工学部 C2棟ー201教室
●登壇者=
▽スピーカー:神戸大都市安全研究センター教授 近藤民代さん。
▽ききて:住田功一さん(元NHKアナウンサー、経営1983年卒)。
●主催=神戸大学ニュースネット委員会。
●協力=神戸大学校友会、KTC神戸大学工学振興会。
●備考=NHKラジオの公開収録が行われます。

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