学生と地域住民つどう 盛況の六甲祭

 11月9日、10日の2日間にわたって、六甲祭が神戸大六甲台第1キャンパスで開催された。2日目も、模擬店グランプリや「Shindai’s Got Talent」など様々なイベントが行われた。2日とも天気に恵まれ、両日程で約1万6千人が来場した。<ニュースネット取材班>

(写真:グラウンドエリアの模擬店の様子。2024年11月10日15時28分撮影)

 神戸大の秋の学園祭である六甲祭が、11月9日、10日の2日間にわたって神戸大六甲台第1キャンパスで開催された。2日とも天気に恵まれ、両日程で約1万6千人が来場した。グラウンドエリアで六甲祭実行委員会が運営した巨大迷路や、来場者の投票で決まる模擬店グランプリなど様々な企画が行われた。

▽巨大迷路

 グラウンドエリアに設置された巨大迷路には、家族連れや中高生など老若男女が集まった。迷路内で集めた「色」や脱出までの時間、謎解きの得点に応じてテーマパークや関西圏の施設の入場券等が当たり、チケットを手にして喜ぶ人の姿も見られた。

(写真:巨大迷路の外観。2024年11月9日10時39分撮影)

▽模擬店

 グラウンドエリアと本館前の前庭エリアに100以上の模擬店が出店した。前庭エリアで「うりぼー研究所」を出店した工学部機械工学科生産工学研究室の学生らは、「くじ引きがメインです。我々の研究室で使える技術を用いて、景品を作っています」と話した。客の中には、欲しい景品をねらって同店のくじに10回挑戦し、ポートタワーとうりぼーが並ぶ置物を手に入れた来場者もいた。

(写真:うりぼー研究所。2024年11月9日15時55分撮影)

 2日目の14時40分からは模擬店グランプリが行われた。出店した模擬店のうち31団体が参加した。優勝を果たしたのは、ラーメンを販売した漫画研究会。出店責任者の中西さん(国人・2)は「企画段階でグランプリを取ろうと話していたが、まさか本当に取れるとは思っていなかった。試作会をした段階でおいしく、回転率では難しいが、味勝負だったら勝てると思っていた。調理担当の副責任者が味の調整をしてくれた」と話した。

(写真:表彰を受ける中西さん。2024年11月10日14時51分撮影)

▽フリーマーケット

 第5学舎横石段では、フリーマーケットが開催された。六甲道駅の近くで7年営業しているという古着屋のKQも出店した。販売スタッフは、「全商品千円で販売している。昨日は30人くらい来た」と話した。

▽ステージ企画

 グラウンドエリアにあるメインステージで行われたRokko Rock on fes.や、放送委員会が運営するKING OF STAGE、六1本館前にある園遊会ステージなどでステージ企画が実施。

 KING OF STAGEでは、2日目の11時から神戸新聞で連載中の『かなしきデブ猫ちゃん 兵庫編』の朗読と、キャラクターとの写真撮影会が行われた。なかには、「娘が主人公『マル』の追っかけで、キャラクターに会いに来た」という人も。

(写真:観客の掛け声で登場した『かなしきデブ猫ちゃん』の主人公・マル。2024年11月10日11時半撮影)

 16時からは、メインステージでお笑いライブが開催された。令和喜多みな実の河野さんの前説から始まり、スナフキンズ、パーティーパーティー、たくろう、祇園の4組が続けて漫才を披露した。

 第1学舎の前に設置された園遊会ステージでは、音楽系団体の演奏や、ダンスパフォーマンスなどが行われた。園遊会ステージのラストを飾ったのは15時30分から始まった応援団総部によるステージ。応援団による演舞のほかにも、吹奏楽部による単独ステージや、体育会系団体の代表者とのコラボダンスパフォーマンスもあり、観客からは大きな歓声が上がった。

(写真:体育会系団体とのコラボパフォーマンスを披露する応援団総部 2024年11月10日16時19分撮影)

 その歓声は冷めることなく続き、神戸大応援歌「宇宙を股に」を園遊会ステージの観客も含めて斉唱し幕を閉じた。

(写真:神戸大応援歌「宇宙を股に」を斉唱する応援団総部と観客ら 2024年11月10日16時38分撮影)

▽そのほか

 六甲台講堂では、正午から神戸大生が特技を披露する『Shindai’s Got Talent』が行われた。3組の学生が、音楽に合わせた少林寺拳法の演舞や、アーティストの曲をアレンジした即興ギャグ、頬を叩いて鳴る音での演奏など、それぞれの特技で会場を驚かせた。近隣住民は「面白かった。賢いだけじゃなく体も張って、神大生って今こんなんなんやと思った」と話した。

 また、神戸大の男子学生(経済学研究科・2)は、「図書館を目的に大学に来たら、ロックやジャズの演奏も聞くことができてとても楽しかった。通り過ぎただけだったけれど雰囲気を楽しめた」と話した。

 神戸大の卒業生である吉田夫妻は、「大学に久々に来ました。自分が学生のときは(模擬店などを)やる側で、意外に自分の持ち場しか見ていなくて、応援団の演舞をみるのも初めてだった。校舎も綺麗になっているからうれしい。(学園祭に来るのは)懐かしいから行きたくなるのが全てかも」と笑った。

(写真:グラウンドエリアの様子。2024年11月10日16時11分撮影)

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