神戸大によると、11月12日、学長選考・監察会議の結果、藤澤正人・現学長が次期学長予定者に決定した。任期は2025(令和7)年4月1日から2027(令和9)年3月31日。今回の学長選は同氏と國部克彦・経営学研究科長が立候補していた。藤澤学長は、1984年に神戸大医学部を卒業し、2005年に医学研究科教授に就任した。専門は腎泌尿器科。<ニュースネット取材班>
(写真:藤澤学長。神戸大サイトより)
神戸大は11月12日、11日に行われた学長選考・監査会議で、藤澤正人・現学長が学長予定者として決定したと発表した。このあと、文部科学大臣への次期学長の任命の申し出を経て、2025年4月1日に正式に次期学長に就任する。今回の学長選は藤澤正人・現学長と國部克彦・経営学研究科長が立候補し、意向投票では藤澤学長が1123票、國部研究科長が713票を獲得した。
学長選考・監察会議は、推薦等書類や質問書への回答、意向投票の結果などを踏まえて慎重に審議を行った結果、藤澤学長が神戸大学学長選考基準に規定する「人格が高潔で、学識が優れ、かつ、 大学における教育研究活動を適切かつ効果的に運営することができる能力を有する者」に該当すると判断し、次期学長予定者として決定したとしている。
藤澤学長は、1984年に神戸大医学部を卒業し、2005年に医学研究科教授に就任した。専門は腎泌尿器科。医学部・医学研究科から学長が選ばれるのは、歴代15人の学長の中で須田勇氏(1975年)、西塚泰美氏(1995年)以来3人目となる。所信表明では、「学長として次世代を見据え危機意識を持ちながらリーダーシップを発揮して継承と改革を実行し、短期、中期、長期的視野に立った財源の確保と研究・教育への自律的支援の継続のため外部資金の獲得に向け持続可能な発展的運営を目指す」としていた。
財源の確保に関しては、国立大学協会が、国からの運営費交付金の減額や近年の光熱費や物価の高騰などから、各国立大学が危機的な財務状況であるとする声明を出すなど、喫緊の課題となっている。また、学長候補者に対する質問書では、職員の労働環境の改善やパワハラへの対応策に関する質問が多く挙げられた。これらの課題への対応が求められている。
【令和6年度 学長選考】=https://www.kobe-u.ac.jp/ja/about/public-information/selection/r6/
《神戸大学の歴代学長》(カッコ内は出身部局)
初代 田中 保太郎(法学部) 昭和24. 5.31 ~ 昭和28.12.15
2代 古林 喜楽(経営学部) 昭和28.12.16 ~ 昭和34.12.15
3代 福田 敬太郎(経営学部)昭和34.12.16 ~ 昭和38.12.15
4代 柚木 馨(法学部) 昭和38.12.16 ~ 昭和40.11.19
国歳 胤臣(事務取扱)(法学部) 昭和40.11.20 ~ 昭和41. 2.15
5代 八木 弘(法学部) 昭和41. 2.16 ~ 昭和44. 1. 9
戸田 義郎(事務取扱)(経営学部)昭和44. 1.10 ~ 昭和46. 2.15
6代 戸田 義郎(経営学部) 昭和46. 2.16 ~ 昭和50. 2.15
7代 須田 勇(医学部) 昭和50. 2.16 ~ 昭和56. 2.15
8代 堯天 義久(工学部) 昭和56. 2.16 ~ 昭和60. 2.15
9代 新野 幸次郎(経済学部) 昭和60. 2.16 ~ 平成 3. 2.15
10代 鈴木 正裕(法学部) 平成 3. 2.16 ~ 平成 7. 2.15
11代 西塚 泰美(医学部) 平成 7. 2.16 ~ 平成13. 2.15
12代 野上 智行(発達科学部)平成13. 2.16 ~ 平成21. 3.31
13代 福田 秀樹(自然科学系先端融合研究環) 平成21. 4. 1 ~ 平成27. 3.31
14代 武田 廣(理学部) 平成27. 4. 1 ~ 令和 3.3.31
15代 藤澤 正人(医学研究科)令和 3.4.1 ~
了
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