壷井達也「休学し、スケートに専念」 世界フィギュア代表会見で
12月22日、日本スケート連盟は2025年3月にボストンで行われるフィギュアスケート世界選手権の日本代表選手団を発表し、壷井達也(国人4年、シスメックス)が初選出された。来年度は大学を休学することを明かし、「これから3か月結果を残すために、スケートに全力を注ぐ」と意気込みを語った。<蔦旺太朗>
(写真:壷井達也選手。写真は全日本選手権大会の時のもの))
12月22日、日本スケート連盟は2025年3月にボストンで行われるフィギュアスケート世界選手権の日本代表選手団を発表し、神戸大の壷井達也(国人4年、シスメックス)が初めて選出された。
2025年世界選手権は、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの出場枠をかけた戦いとなる。壷井が選出された男子シングルでは日本から3人が出場し、上位2人の順位の合計が13以内であれば、最大出場枠である3枠を得られる。
23日に行われた記者会見で、壷井は「初めての世界選手権の選出は率直に嬉しいが、自分が実力的に代表にふさわしいかどうかはまだ自分の中で整理できていない。残り3か月間を練習に捧げて最高の演技を披露し、五輪の枠取りに貢献したい」と抱負を語った。
自らのアピールポイントを「NHK杯、全日本と安定した演技ができている。ジャンプの質の高さ、ジャンプの加点、要素と要素の流れが途切れないという自分の持ち味を発揮して、自己ベストを出したい」と語り、ミラノ五輪については「来年の五輪代表に選ばれることが、スケート人生で1番の目標。まだまだ実力が足りないと思っているので、僕を選べば結果を残せるということを世界選手権で示す」と意気込んだ。
来年度は休学してスケートに専念するという壷井。現在、神戸大学国際人間科学部の4年生で、卒論の作成とスケートを両立していた。
「来年度は休学してスケートに専念する。卒論の締め切りは1月末だが、完成させたうえで1年保管し来年(2025年度)に卒業する。フィギュアスケートのジャンプを研究しており、全日本までも実験とデータ分析をして、スケートと大学と食事と睡眠の4つ以外は何もしてない日々を過ごしてきた。これから3か月結果を残すために、息抜きとして読書や勉強をしつつ、スケートに全力を注ぐ。」と話した。
壷井は、2025年2月にソウルで行われる四大陸選手権の代表にも初めて選出されている。
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