2月25日、全国の国公立大学は2次試験の前期日程を迎えた。神戸大の各キャンパスでも、一般選抜試験の前期日程として、新設のシステム情報学部や医学部医療創生工学科を含む計11学部26学科で筆記試験が行われ、全国から多く受験生が集まった。26日は医学部の一部学科・専攻で面接がある。合格発表は昨年より3日遅い3月10日(月)10時に神戸大学HPで行われる。<長瀬福実、蔦旺太朗>

(写真:入室が完了し、監督者の説明を聞く受験生。2025年2月25日9時ごろ撮影。一部編集)
午前7時半過ぎ、六甲道駅周辺は16系統・36系統のバスを待つ受験生とその親が長蛇の列を作って大混雑。神戸市バスは臨時便を出して対応していたが、中でも16系統の列は一時は高架下を越えた駅の南側まで達するほどになっており、混乱を避けるため、看板を持った大学職員が列の統制にあたっていた。8時前に六甲道駅前で息子をバスに乗せ終えたという父親は、「バスが混むことはわかっていたので早めに来てよかった。前日に下見もしたのでスムーズだった。あとは頑張ってもらうだけ」と話した。
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(写真:受験生で混み合う六甲道駅前。2025年2月25日8時10分撮影。一部編集)
また、同時刻の阪急六甲駅前のバス停も同様に混雑しており、中にはバスを諦めて受験会場まで徒歩で向かう決断をした者も見られた。
午前8時を過ぎると、各キャンパスには次々に受験生が到着。地図を見ながら係員の指示に従い、各々の教室に向かった。受験生を正門前で待っていた教師は、「しっかりやってきたことを出し切って欲しいとだけ伝えた」と話した。到着した教え子と激励の握手を交わす教師の姿も見られた。
会場では、9時20分の外国語試験の開始に先立ち、9時前から問題用紙・解答用紙の配布や注意事項の説明などが行われ、受験生は緊張した表情で開始の合図を待っていた。

(写真:問題訂正紙の配布を待つ受験生。2025年2月25日9時ごろ撮影。一部編集)
16時半を過ぎると、各学部で順次試験が終了。鶴甲第1キャンパス前のバス停「神大国際文化学研究科前」には、試験を終えて帰路につく受験生が再び長蛇の列を作った。
大阪府吹田市から来たという国際人間科学部の受験生は、「(朝は)バス停で40分待ってやっと乗れた。着いた時刻は8時55分だったが、もう受けるだけという心構えだったので、緊張などはなかった。やっと終わったんやという解放感がある」と笑顔。他学部を受験した友人を待っていた神戸市在住の経営学部の受験生3人組は、「終わったという実感がまだない。国語と英語が過去問より簡単で、数学が難しかった印象。数学の時間にトイレに行きたくなるトラブルがあり、我慢できず途中で行くことになった」と語った。プログラミングに興味があり、新設のシステム情報学部を受験したという男子高校生は「英語の小説が難しかった。やれることはやったので、これでダメなら仕方がない。神大は見ての通り景色が綺麗で、爽やかな大学生活が送れそうだから楽しみだ」と話した。また、滋賀県から経済学部を受験した子の帰りを待つ保護者は、「バスが混んでいたので、大学へは歩いて登った。天気は晴れたので良かった。何とか上手いことやってくれたか。どんな顔で戻ってくるだろうか。」と心配した様子で語った。
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(写真:試験を終え帰宅する受験生。2025年2月25日17時ごろ撮影)
なお、前期日程として、医学部医学科・医療創生工学科・保健学科看護学専攻では26日に面接も行われる。また、合格発表は昨年より3日遅い3月10日(月)10時に神戸大学HPで行われることになっている。学内での合格者発表掲示は行わない。
大学の発表によると、今年度は、新設のシステム情報学部・医学部医療創生工学科を含む計11学部1915人の募集に対し、6178人が出願し、平均倍率は3・2倍。最も志願倍率が高かった学部は理学部生物学科で4.8倍だった。

(画像: 2025年度一般選抜(前期日程)の受験者数。神戸大の発表をもとにニュースネット委員会が作成)
●合格発表サイトはこちら=http://admission.kobe-u.ac.jp/prompt-index.htm
了
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