4月15日、科学技術分野の文部科学大臣表彰の表彰式が行われた。「科学技術賞(開発部門)」で国産初の手術支援ロボットシステム「hinotori(ヒノトリ)」の開発に取り組んだ藤澤正人学長らのグループが、「若手科学者賞」にはRNAウイルスとヒト免疫系の相互作用に関する研究を行った山岨大智さん(医学部医学科・学部生)が受賞した。<編集部>

(写真:藤澤正人学長らのグループの受賞を伝える神戸大サイトのスクリーンショット)
令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰は、4月15日、文部科学省3階講堂で行われた。
開発部門では、国産の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」の開発チームが選ばれた。この「開発部門」は、実際に社会で利用されている画期的な研究開発や発明を行った者を表彰するもので、今回は56件の応募があり、22件が受賞した。
「ヒノトリ」は、2020年8月に川崎重工業とシスメックス株式会社によって設立された株式会社メディカロイドが製造販売を開始。2000年に米インテュイティブサージカルが発売し、世界市場をほぼ独占していた「ダビンチ」の市場に挑んでいる。
2020年に神戸大で前立腺がんの手術に初めて成功して以来、泌尿器科や消化器外科などで実績を重ね、2024年10月には医学部附属病院小児外科で、15歳以下の患者の副腎腫瘍摘出手術の実施にも成功。国外でも2024年10月にはシンガポールで前立腺全摘除術が行われるなど、医療界に貢献している。
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新しいアイデアや取り組み、独創的視点に立った研究など、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた原則40歳未満の若手研究者が対象の「若手科学者賞」には、今年度は385人の応募があり、RNAウイルスとヒト免疫系の相互作用に関する研究を行った山岨大智さん(医学部医学科・学部生)ら99人が受賞した。
《令和7年度 科学技術分野 文部科学大臣表彰》(神戸大関係分)
▽科学技術賞(開発部門)
「国産初手術支援ロボットシステムの開発」
藤澤正人(神戸大学学長)
山口雷藏(神戸大学客員教授)
宗藤康治(株式会社メディカロイド 代表取締役社SEO)
北辻博明(株式会社メディカロイド 取締役SEO)
運天記代子(株式会社メディカロイドSEO)
▽若手科学者賞
「RNAウイルスとヒト免疫系の相互作用に関する研究」
山岨大智(東京大学医科学研究所・客員研究員/神戸大学医学部医学科・学部生)
●文部科省サイト=https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01503.html
●神戸大公式サイト= https://www.kobe-u.ac.jp/ja/announcement/20250416-66602/
了
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