近畿学生野球連盟春季リーグ戦、1部2部入替戦第2戦が5月21日、大阪・豊中市の豊中ローズ球場で行われた。0勝1敗で迎えた神戸大は、3点を先制したものの、同点に追いつかれ、10回タイブレークの末、阪南大に5-6で敗れて1部復帰を逃した。<久保田一輝>

(写真:試合終了後、1部昇格を逃し悔しさをにじませる神戸大ナイン。2025年5月25日午後、豊中ローズ球場で 撮影=久保田一輝)
●近畿学生野球連盟春季リーグ戦 1部2部入替戦第2戦
阪南大 000 111 000 3=6
神戸大 120 000 000 2=5
先に先制を果たしたのは神戸大だった。初回、1番伊藤がツーベースを放つと、2番松本が送りバントを決め、3番有本の内野ゴロの間に伊藤がホームを踏んだ。2回にも2点を重ね、3回終了時までに3-0と、序盤は神戸大のペースで試合が進んだ。

(写真:先制のホームを踏んだ伊藤)
先発の田中は、4回1失点とゲームを作った。

(写真:先発の田中)
5回からは、先発の田中に変わり、2番手友定がマウンドに上がった。しかし、先頭バッターにフォアボールを与えると、その後ランナーを送られ、続くバッターにタイムリーを浴びた。友定は6回にもソロホームランを浴び、6回終了時には3-3の同点となった。
神戸大打線が、阪南大の好投手左腕、菅をなかなか打ち崩せない中、7回からは3番手蘆田がマウンドに上がった。昨日に引き続き連投となったが、終盤の7,8,9回を無失点に抑え、試合を延長タイブレークに持ち込んだ。

(写真:3番手蘆田)
10回からは、4番手、2年生山形がマウンドに上がった。だが、阪南大打線に捕まり、3点を失った。10回表終了時に3-6と、神戸大にとっては非常に苦しい展開となった。
10回裏、3点を追いかける神戸大は、1アウト満塁とし、打席には1番伊藤を迎えた。伊藤はレフト前にタイムリーを放ち、この時点で1点差とした。

(写真:10回裏に2点タイムリーを放った伊藤)
その後、2アウトとなり、打席には2年生有本を迎えた。絶対に打つという強い気持ちで打席に入ったという有本だったが、無念にもライトフライに倒れ、神戸大は阪南大に敗れた。

(写真:涙を拭う有本)
2023年秋季に1部から2部に転落。3季ぶりの1部復帰を目指していた神戸大硬式野球部だが、秋季リーグ戦からの1部復帰の道は断たれ、4年生の神宮への道も潰えた。
▽中井明則・監督の話
相手の好投手、菅を攻略できなかった。菅君の投げっぷりにやられた。(2連投となった蘆田については、)もともと3連投させるつもりだった。(4年生の神宮への道は途絶えてしまったが、)下級生たちが神宮に行けるように、4年生とともに頑張る。

(写真:中井監督)
▽伊藤翼・主将の話
入りはよかったが、チーム力が及ばなかった。今日の試合は積極性をテーマにやっていたが、見逃し三振を取られるケースもあった。(秋季リに向けては、)チームの役に立てるよう、そしてⅠ部昇格ができるよう、責任をもってやる。
▽有本健亮選手の話
(10回裏ツーアウトの場面で)相手ピッチャー元木に対しては、いいイメージで打席に入った。絶対に打つぞという気持ちだった。(試合後の涙については)翼さん中心に引っ張ってくれているのに、試合にも出させてもらっているのに、申し訳ない、悔しいという気持ちだった。(秋季リーグに向けては、)この舞台に帰ってきて、4回生の笑った姿が見たい。
了
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